Blooming Days,Aug’16 | 倉嶋桃子|TOKYO854

Blooming Days - 日々是好日 -

Blooming Days,Aug’16

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こんにちは、倉嶋桃子です。

暑い日が続いたかと思えば、週末ぐらいからは少し半袖では肌寒いくらいの気温となり、慌てて羽織ものを出したという方もいるかと思います。
また、先週の中ごろから、豪雨が長時間続いたことによる水害や土砂崩れなどの被害に遭われた皆さまにおかれましては、心より お見舞い申し上げます。
現在雨が止んでいる地域も、これまで降った雨水が大量に地盤に含まれていることが原因で、思わぬところで災害が発生する場合もありますので、引続きお気をつけてお過ごしください。

さて、今から14年前の2007年、埼玉県熊谷市・岐阜県多治見市で最高気温40.9℃を観測し、74年ぶりに日本最高記録を更新しました。
それまでの記録は、1933年の山形県山形市での40.8℃。

わずか0.1℃を更新するのに74年かかったわけですが、それから11年後の2018年には、同じ埼玉県熊谷市と静岡県浜松市で41.1℃を記録し、わずか11年の間に0.2℃も更新する事態となり、環境省も2100年の夏には、全国の最高気温が40℃を超えるという「未来の天気予報」も示しているように、この100年間の間に、地球の温暖化が急激に進んでいることを物語っています。

今月9日に国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が発表した最新報告書では、「人間の影響が大気、海洋及び陸域を温暖化させてきたことには疑う余地がない」と、従来より踏み込んだ強い表現で断定し、IPCC報告書の共同執筆者の1人、イギリス、オックスフォード大学のフリーデリケ・オットー博士は「複数の科学者がもはや確信をもって、気候変動の危険を断定している。」と述べています。

今日は、「気温と人々との暮らしへのかかわり」をテーマに、近年問題になっている地球温暖化によって、私達の生活がどのように変わるのか考えてみたいと思います。

さて、本日の放送内容です。

「Interest」in bloom-その1-

「地球温暖化」とは、地球の平均気温が長期的に上昇すること。
自然サイクルの自然変動と、人為起源によるものがあるとされていますが、20世紀半ば以降の温暖化は、温室効果ガスが増え過ぎ、宇宙に逃げようとしていた熱が地表にたまりすぎてしまった事が原因で、気温が上昇したり、地球全体の気候が変化することで、洪水や干ばつ、猛暑やハリケーンなどの激しい異常気象を増加・増強させ、生物の大規模な絶滅を引き起こす可能性などが指摘されています。


気温と人々との暮らしへのかかわり-その1-

こうした自然環境の変化は、私達人間の社会にも大きな影響を及ぼし、豪雨や猛暑の増加、農業用水の不足、植生の変化、干潟や砂浜の消滅、地下水位や海面上昇などによる被害の増大などの予測が報告されています。

また、農業ではお米がとれなくなり、漁獲量ではアワビやサザエ、ベニザケが減少するなどの甚大な被害が予想され、寒害の減少、北日本におけるお米の生産向上など一部では利益も予想されますが、
被害が大幅に上回ると見られています。

増えすぎて困っていると言われる温室効果ガスとは、大気中にある二酸化炭素(CO2)やメタン、フロンなどのこと。

一見悪者のように思える温室効果ガスですが、決してそういうわけではなく、太陽から届いた熱の一部を吸収し、地表から熱が逃げすぎないようにしてくれるありがたい存在で、地球を暖かく保つ役割を果たし、たくさんの生きものが住みやすい環境を作る、地球にとって なくてはならないガスです。

この温室効果ガスがまったく無いと、太陽から届いた熱が、全部宇宙に逃げてしまうため、地球の平均気温は氷点下19度まで下がってしまうと考えられています。

しかし、温室効果ガスが増え過ぎると、宇宙に逃げるはずの熱が放出されず、地表にたまりすぎてしまい、気温が上昇したり、地球全体の気候が変化したりします。

二酸化炭素の排出が急激に増え始めたのは、18世紀の産業革命以降のこと。

以来、人間は石炭や石油などの化石燃料を燃やして、たくさんのエネルギーを得てきました。

その結果、大気中に排出される二酸化炭素が急速に増加。これが現在、地球温暖化を引き起こす、主な原因と考えられています。

国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、1990年から地球温暖化について各国の専門家による調査研究を続けており、世界中の研究者が地球の温度予測について真剣な議論を積み上げた結果、既に 2007年の第4次報告書において「温暖化は疑う余地がない」と結論付けています。

地球が誕生してから現在までの46億年、現在の地球は、約3500万年前に始まった比較的気温が低い氷河期のまっただ中にあります。

氷河期はさらに、とても寒い時代の氷期(ひょうき)と少し暖かくなる間氷期(かんぴょうき)にわけられ、その周期は、およそ10万年ごと。

現在は温暖な間氷期にあたります。

そんな中、現在起きている地球温暖化は、過去に例を見ないほど急激なスピードで進んでいて、2万1000年前から1万年かけて平均気温が4〜7℃上がっていたのが、20世紀後半からはその10倍ものスピードで上がっていることが分かりました。

私たちは、地球がかつて経験したこともないような急激な温暖化の時代を生きていることになります。

「Interest」in bloom-その2-

現在「世界でもっとも暑い」場所とされているのが、アメリカ合衆国カリフォルニア州 デスバレー。
1913年に観測された56.7度は、世界の観測史上最高気温とされています。

8月の日中平均気温は、およそ49度。

2018年7月には月間平均気温42.3度と、前の年の41.9度を上回る世界記録を更新しました。


気温と人々との暮らしへのかかわり-その2-

ビジネス・インサイダーの記事によると、この地域には300人以上が暮らしており、その大半は、国立公園局の職員か地元ホテルの従業員。

デスバレー国立公園の広報官で、年間を通じてここで暮らしているブランディ・スチュワートさんは、7月や8月は大抵、オーブンの中を歩いているような感じだといいます。

夜は40度以下に下がるものの、住民たちは焼けるような暑さの中で仕事をし、人と交流し、屋外で運動をすることもあります。

厳しい暑さに体が慣れていないと、すぐに大量の汗をかいたり、極度の疲労状態に陥り、最悪の場合、熱中症になりかねませんが、多くの人は数週間もすれば慣れると言います。

大抵の家には空調設備が付いていますが、中には全く使わない人もいるそうで、なんでも、汗がすぐ蒸発するので、体がより 効率的に冷やされる為、夏の暑さは さほど脅威ではないとのこと。

逆に暑さに馴れてしまい、気温が30度を下回ると肌寒く感じるそうで、中には厚着をする人もいるようです。

注意が必要なのは、外出時。

携帯電話の電波が受信できなくなった時のために、衛星電話を持たずに外出することはなく、また、水を入れた大きなボトル 抜きに食料品を買いに車で出かけることもないそうです。

「ここ10年あまりの傾向を見てみると、日中の最高気温は歴史的に見て それほど大幅に上がっているようには思えませんが、夜の最低気温は大きく変わりました」とテイラーさんは指摘します。

アメリカ海洋大気庁(NOAA)によると、10年前のデスバレーの8月の平均最低気温は30.0度でしたが、2019年は32.2度。

同じく、9月の平均最低気温も23.3度から26.7度に上がっているとのこと。

こうした地域では、親戚や友人の大半は夏に遊びに来るのを嫌がるので、住民たちは多くの時間を一緒に過ごし、困難を全員で一緒に乗り切るんだという思いからコミュニティーの結束力は強いそうです。

暑いのが苦手な私も、ここで暮せば体が暑さになれるのか、ちょっと試してみたい気もします。

「Interest」in bloom-その3-

オイミャコンは、ロシアのサハ共和国、北東オイミャコン地区のインディギルカ川の2km程の西、北極圏のわずか南に位置する村です。
一年の半分以上が冬で、「世界で最も寒い定住地」とされています。


気温と人々との暮らしへのかかわり-その3-

1月の平均最低気温はなんと−50℃。最寒 気温記録は−71.2℃。

-40℃の世界ですら、熱々のお茶が一瞬で氷に変り、自分の息で眉毛が凍る程の寒さ、数十分としてその場に居られる環境ではないといいますので、ちょっと想像ができない寒さです。

しかし、オイミャコンの村は、1年の半分以上が冬であるにも関わらず、5月頃までには雪が溶け、夏の日中は気温が30℃を超えることもあり、天気の良い日は日差しが強くなります。
年間の気温差は、-40℃から30℃まで、100℃近くと、気温差が非常に激しい地でもあります。

オイミャコンの村には、標高740mの永久凍土に、人口約500人が住んでおり、年平均気温が-15.5℃のオイミャンコでは、水が凍結してしまうため、水道はなく、かつては住民が馬や牛にタンクを引かせて川まで水を汲みに行っていましたが、現在は、給水車により各家庭に給水が行われています。

そんなオイミャコンは、冬場でも洗濯物は、外に干して乾かします。
-40℃の外に干された洗濯物は干したそばからどんどん凍り、数分経つと、衣類の表面に水分が吹き出し 氷の塊になります。
それを払い落せば乾いた状態になり、洗濯はかなりの短時間ですむようです。

過酷な寒さの中で暮らすオイミャコンの人々ですが、過去には平均寿命は世界で2位になったこともあり、現在もシベリア一の長寿を誇っています。
1年の半分以上が冬で、軒並み-50℃以下になることで、細菌やウィルスも凍るため、感染症にかかるリスクが低いのがその理由のようです。

オイミャコンは、極寒の地でありますが、それが故の美しい景色が魅力です。
オイミャコン村を訪れた人達は皆「美しい村」だと言います。

私が体験した寒さの中で印象的だったことは、スキーのインストラクターのアルバイトしていた時に
寝ていたお布団のへりが、朝、息で凍っていたことがありました。
そんな寒いお部屋で寝ていて、よく風邪をひかなかったものだなぁと思います。
これも体が順応していたということなのかもしれません。

「Interest」in bloom-その4-

2018年に41.1度の最高気温を記録し、暑さ日本一となった埼玉県熊谷市。

都市部のヒートアイランド現象によって温められた空気が風にのって運ばれてくることや、秩父の山を越えて吹き降ろす西風がおこすフェーン現象など、さまざまな要因が重なり、毎年のようにその暑さが話題となっています。


気温と人々との暮らしへのかかわり-その4-

しかし、意外なことに、救急搬送された熱中症患者における中等症、重症者の割合は、全国や埼玉県の平均より低く、熊谷市が10年以上にわたっておこなってきた暑さ対策による成果とも言われています。

熊谷市の暑さ対策は、新しいものを取り入れ年々変化しており、現在進行中の暑さ対策は、25の事業があります。

乳幼児に保冷シートを配ったり、熱中症対策のオンラインセミナーを開いたり、緑化や冷却ミスト設置などの事業に取り組んでいます。

この日本一暑い町熊谷でエアコンを使わず暮らしているのが「花音の森(かのんのもり)」を運営する堀 久恵(ほり ひさえ)さん。

壁や天井を漆喰に、床や建具に天然木を使うことで湿度を下げ、暑さを防ぐために「窓・壁・屋根」に太陽が当たらないよう、家を囲うようにして、5~6mほどのコナラ(落葉樹)を配置し、植物の持っている力を上手に利用することで、室内の体感温度を下げ、快適に暮らしていらっしゃるようです。

当初は、風がない日や外気温が夜になっても下がらない日などは、寝苦しく感じたそうですが、「扇風機と保冷剤を使うことで、だんだんと普通に寝られるようになってきました。」とのこと。

他にも、入ってくる風を冷たくするためにデッキは、家庭用のミストを設置したり、綿や麻の素材の服を着るなど、暮らし方も工夫されているようです。

参考資料

世界の最高気温記録 – Wikipedia
https://blooming-days.njs.xyz/cjj2

【解説】 「人類への赤信号」IPCC報告 気候変動に関する5つのポイント – BBCニュース
https://blooming-days.njs.xyz/2nr0

地球温暖化 – Wikipedia
https://blooming-days.njs.xyz/4seq

地球温暖化とは?温暖化の原因と仕組みを解説 |WWFジャパン
https://blooming-days.njs.xyz/iauu

RIETI – 数十年後、欧州の平均気温4度低下の可能性…異常気象多発と大西洋南北熱塩循環の変化
https://blooming-days.njs.xyz/ph86

氷期-間氷期の環境変動に対する地球の応答の仕組みを解明 ~地球温暖化による氷床減少がもたらす影響予測への新たな知見~ | Research at Kobe
https://blooming-days.njs.xyz/dnul

連日50度超え! 地元住民に聞いた、”世界で最も暑い”デスバレーの暮らし | Business Insider Japan
https://blooming-days.njs.xyz/1qdl

世界一寒い村!ロシアオイミャコンの暮らしとは? – おすすめ旅行を探すならトラベルブック女子旅
https://blooming-days.njs.xyz/nipk

暑さ「日本一」埼玉・熊谷市、「対策も日本一」の自負 – 産経ニュース
https://blooming-days.njs.xyz/temx

日本一暑い街・熊谷でエアコンに頼らず暮らす「花音の森」レポVol.3 果たして1年目の夏は無事超えられたのか!? | GardenStory (ガーデンストーリー)
https://gardenstory.jp/stories/49777

メッセージをお寄せいただいた皆さん、ラジオをお聴き頂いた皆さん、本当にありがとうございました。

また、番組では皆様からのメッセージをお待ちしております。「試してみたよ」「作ってみたよ」といった番組で取り上げた内容のご感想、みなさんが感じる幸せのひとときなど、ぜひお聞かせくださいませ。

なお、番組の構成上、時間の都合でリクエスト曲にはお応えできない可能性がございます。ご容赦くださいませ。

それでは、また来週、月曜日15:00にお耳にかかりましょう。

お相手は、倉嶋桃子でした。

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