Blooming Days,Jun’07 | 倉嶋桃子|85.4MHz FMひがしくるめ

Blooming Days - 日々是好日 -

Blooming Days,Jun’07

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2021年6月7日(月)

先日、皇室への献上品である千葉県の「房州びわ」についての話題をニュースで目にしました。

「びわ」は、九州、四国の他、和歌山県、千葉県(房総半島)、静岡県などで栽培されており、千葉県は全国的にみると長崎県に次ぐ生産地だとか。

「びわ」は、寒さに弱く、花はマイナス5度で、果実はマイナス3度で凍死してしまうため、温暖な地方でしか栽培できない果物で、作業能率は悪くても気温の下がりにくい傾斜地を選んで栽培したり、寒波の襲来する頃には、ストーブを焚いて果実を守ったりと生産者にとってびわの栽培は、寒さとの戦いと言われているようです。
このことから、冬、黒潮に守られる房総半島南端の安房地域(あわちいき)が、びわ栽培の北限とのこと。

びわの栽培方法は、露地栽培とハウス栽培があり、千葉県の場合、露地栽培の収穫は概ね5月下旬から6月下旬。
まさにこれからが旬の時期です。

収穫が盛んとなる6月10日前後には、国道127号線沿いに直売店が立ち並んだり、観光農園への「びわ狩り」など、新鮮なびわの味を堪能できる機会が増えるそうです。

露地栽培の主な品種は、「大房(おおぶさ)」と「田中」という二品種で、九州地方で主に栽培されている「茂木(もぎ)」という種類に比べると、大果系という房が大きい品種が中心だとか。

果物売場には、次々と季節を先取りするようなものが並んでいますが、これから旬の時期を迎える「びわ」を見かけた際には、産地なども見比べながら選び味わってみてください。

参考資料

千葉県の「房州びわ」 皇室への献上中止 新型コロナで2年連続 – ライブドアニュース
https://news.livedoor.com/article/detail/20255159/

びわ|旬鮮図鑑/千葉県
https://blooming-days.njs.xyz/cjqt

それでは、本日の放送内容です。

「Food」in bloom-その1-

今日の放送は、「立ち食いそば上級者が嗜むコロッケそばについてのお話」をテーマに、立ち食いそばの起源やコロッケそばの魅力についてお送りいたします。

放送に先立ちまして、わたしも新秋津駅のそばにある立ち食い蕎麦屋さんでコロッケそばを体験してきました。

さすがに上級者がたどり着く味だけあって、ビギナーの私にはまだまだその良さがわからず、奥深い立ち食いソバの世界を垣間見たような気がします。


お蕎麦について

駅のホームや構内、そして駅周辺でもよく見かける立ち食い蕎麦のお店。

簡単に食事をすませたい場合などに多く利用されているファストフード店の一種ですが、通の間では「立ち蕎麦」とも呼ばれ、最近では、カウンターに簡易椅子を設けて腰掛けられるようになっている場合や、テーブル席を置いているお店も増えてきました。

また、高速道路のサービスエリアやパーキングエリア、一般道路の道の駅などにある、立ち食いもしくはカフェテリアスタイルの軽食コーナーにある、そば・うどんの類も「立ち食い蕎麦」と呼ぶこともあります。

この「立ち食い蕎麦」の中でも、駅構内もしくは駅から徒歩5分圏内にある立ち食い蕎麦を「駅そば」と呼び、明確な定義はないものの「セルフサービスであること」「オーダーから出来上がりまでは1分以内であること」など、人によってその定義はまちまちなようです。

ほとんどのお店では、おそばとおうどんの両方を扱っており、首都圏ではおそばの比率が7割から8割を占めている一方、関西では4割から5割とされていますが、四国や九州地方では、おうどん中心のお店が多く、お蕎麦を注文すると追加料金がかかったり、すぐには出てこないなど、地域によりいろいろと特色がありますが、屋号には「そば」を用いていることが多く、これは、「そばの方が早く食べられるイメージがあるから」ともいわれています。

また、沖縄県にいたっては、日本そばやうどんを提供する店自体が全県で50軒程度と極めて少なく、立ち食い店も個人経営の小規模店が開業することはあっても長続きした例はないようです。

立ち食い蕎麦は、江戸時代に庶民の食べ物として浸透したといわれており、江戸の町では立ち食いスタイルの屋台として人気を博していたようです。

移動式の蕎麦屋は、江戸時代中期の天文年間にあらわれたようで、夜間に屋台を担ぎながら蕎麦を売っていたため「夜蕎麦売り(よそばうり)」や「夜鷹蕎麦(よたかそば)」などと呼ばれました。
夜鷹というのは、当時の娼婦のことを意味しており、同じ時刻に客を集めていたことから、そう呼ばれるようになったともいわれています。

また、担いだ屋台に取り付けた風鈴が鳴る音から「夜鳴き蕎麦」という言葉が生まれたともいわれており、現在、夜に食べる中華そばを呼ぶこの言葉もこれがルーツとなっているようです。

とくに蕎麦が広まったきっかけが、1657年3月2日〜4日の間で江戸の大半を焼き尽くしたという「明暦の大火」。

復興のために多くの労働者が江戸に集まり、その食をまかなうために、当時、さまざまな屋台が街に出ていましたが、その中でもすぐに食べられて手軽な蕎麦が重宝されたようです。
最初はそば粉を湯でまとめた「そばがき」の屋台、その後、麺状に仕立てた「そば切り」の屋台が生まれ、江戸後期には3,000軒以上の立ち食いそば店が誕生していました。

当時、江戸の人口は110万人前後と言われていますので、人口1万人あたりのお蕎麦屋さんの数はなんと27軒、現在の東京のコンビニの店舗数5.6件に比べると相当な数のお蕎麦屋さんが街にあふれていたことになります。

ちなみにお蕎麦の屋台と同じく人気を博したのが天ぷらやお寿司の屋台。
お寿司はおにぎりのような大きなシャリに、酢でしめたネタや玉子をのせたもの、天ぷらは串刺しになった具材をタレに付けて食べる串カツのようなものが主流でした。

ところで、現在、わたしたちの食事は、一般的に1日3食とされていますが、実はこの回数、この明暦の大火をきっかけに普及したという説があります。

大火災によって江戸が崩壊しかけたのに伴い、再建のために多くの大工・職人が1日中働き続けることになりますが、それまで一般的だった1日2回の食事だけでは体力が持たず、かといっていちいち家にも帰っていられないということで、外食をする文化と1日3食の習慣が広く普及したといわれています。

これにより発達した外食産業のおかげで、江戸の人びとにとっての食の楽しみはぐんと広がり、あちこちの屋台で味を食べ比べたり、量を比較したりするようになりました。
その後、文化元年以降、現在のグルメランキングにあたる料理屋番付が発行され、店店も味を競うようになり、ますます食文化が発達しました。

鉄道が開通し、駅で「立ち食い蕎麦」が食べられるようになったのは明治時代後期の1893年になってから。

発祥の地と言われているのが、長野県のJR「軽井沢駅」構内のお店。
列車の停車時間や乗り換え時などの空き時間に気軽に喫食出来るサービスとしても広まり、ホーム上の駅そば店では停車時間の短縮に対応して、列車内へ持ち込めるように持ち帰り容器込みで販売される形態も広まりました。

時代が下り、屋台は消えたものの、駅の構内にある「駅そば」やチェーン店の立ち食い蕎麦屋さんは今も残っています。
「かけ」「きつね」「たぬき」「天ぷら」「月見」など、その種類も多いですが、独自の進化を遂げた駅そばでは「コロッケそば」という新たなメニューも生まれています。
なんとなく味は想像できるものの、巷では「立ち蕎麦上級者がたどり着く先」と言われています。
なぜ、上級者がたどり着く先なのか、その謎を追ってみました。

参考資料

立ち食いそば・うどん店 – Wikipedia

https://blooming-days.njs.xyz/jsgi

江戸時代や蒸気機関車の頃から、そしていまや自販機でも叶う”駅deそば”! 働く人々を支える<駅そばヒストリー>│acure Lounge(アキュアラウンジ) | エキナカ自販機 acure<アキュア>

https://www.acure-fun.net/lounge/products/entry35.html

江戸時代の人口は何人? なぜ江戸には女性が少なかったのか? – ライブドアニュース
https://blooming-days.njs.xyz/pomw

コンビニ/1万人あたり(都道府県データランキング)
https://uub.jp/pdr/m/cj.html

1日3食は江戸時代から!その意外な2つの理由とは【江戸庶民の食の知恵】 | サライ.jp|小学館の雑誌『サライ』公式サイト

https://serai.jp/hobby/109774

「Food」in bloom-その2-

蕎麦にコロッケを入れるという、一見暴挙とも思えるこの組み合わせ。

かけそばの上にコロッケが乗っている食べ物で、コロッケそば、マニアの間では「コロそば」とも呼ばれている立ちそばの主力メニューの一つです。


立ち蕎麦上級者がたどり着く先「コロッケそば」の謎

関東近郊にある駅構内の立ち食い蕎麦や駅周辺の立ち食い蕎麦、チェーン展開している廉価なお蕎麦屋さんのお品書きを眺めてみると、大概メニューの中に含まれています。
そして、町中にある普通のお蕎麦屋さんでお目にかかることは滅多にありません。

シンプルな物ほど人の心を捉えやすい為か、多くの根強いファンがいるようですが、「蕎麦の上に乗っけるコロッケは安物で、しかも冷たくなければいけない」など、人によってはいろいろとこだわりがあるようです。

普通の食べ物であれば、「あたたかいホクホクのコロッケなら更に美味しくなるだろう」とか「高級な食材で作れば更に美味しくなるだろう」と考えがちですが、ことコロッケそばに関しては、そのセオリーは当てはまらず、安物のしかも冷たいコロッケを乗せたものが上物とされています。

このコロッケそば、元祖は、明治時代に浅草の「吉田」というお店で出されていたメニューで、かけそばの上に、じゃがいものコロッケではなく、鶏肉をミンチにして山芋と卵でつないで油で揚げた「しんじょ」がのっているものです。
現在は、この浅草の「吉田」の後を継いだ、銀座にある「そば所 銀座 よし田」で元祖コロッケそばを食べることができます。

元祖コロッケそばの考案者と言われているのが、初代創業者須原甲子(すはら・きね)さん。
乳製品の加工技術が乏しかったせいで、一般には浸透していなかったコロッケが庶民にも広がったのが1880年頃。

当時、人気の出てきたコロッケをお蕎麦に入れようと考えたのが始まりといわれていますが、なぜ鶏のしんじょになったのかは分かっていないそうです。

今、私たちがよく目にするコロッケそばの起源は、小田急沿線で展開している箱根そば。

かけそばにカレーコロッケののったものを昭和50年代頃にメニュー化したと言われていますが、東京を中心とする関東圏にしか定着しておらず、関西ではなじみが薄く、その存在すら知らない人も多いようです。

しかし、大阪の玄関口・JR大阪駅前で、昭和44年の創業当時からこのメニューを定番メニューとして出し続けているのが、新梅田食道街に店を構える立ち食いそば・うどん店「麺処潮屋(しおや)梅田店」。

箱根そば同様、かけそばにカレー味のコロッケがのったものですが、創業者の先代社長が、当時すでにあったカレーうどん・そばとは違うカレーを使ったメニューをつくろうと思いついたそうです。

「立ち蕎麦上級者がたどり着く先」と言われるコロッケそば。

食べていくうちコロッケが細かくなり、少しずつつゆに沈み、それをつゆと一緒に飲むとまた違った味わいを楽しめるのが醍醐味と言われますが、今回の放送を前に、私も食べてきました。

立ち食いそばを食べるのは2度目のビギナーだからでしょうか、そのお味は特に可もなく不可もなくといったところで、特別ほかのお蕎麦と比べて美味しいという感じはしませんでした。

やはり玄人しか味のわからない食べ物なのでしょうか。

コロッケそばの魅力を語るネット上の声を見ると「立ち蕎麦初心者はすぐ“天ぷらそば”とかを食べます。すべてのメニューを食べつくしたら、必ずそば好きは、B級代表のコロッケそばに回帰します」とのこと。

ディレクター氏の考察によると「コロッケそばが好きというのは、おそらく味云々の話ではなく、すべてのメニューを食べつくしたという証明手形のようなもので、わたしはそのくらい立ち蕎麦通で、世間では認知されにくいコロッケそばの美味しさを感じるところまで行きついていますとアピールする便利な言葉なのでは…。」とのこと。

そう考えると、立ち蕎麦通の方も食べるものがなくなって、最後の最後に仕方なく食べたメニューがコロッケそばだったという可能性も大いにありそうです。

立ち食いそばを語る時に「街のそば屋と全然違う」という意見を耳にしますが、限られたスペースで、なおかつ提供するスピードが重視される立ち蕎麦の世界では、それは当然で、どの立ち蕎麦屋さんも事前に製麺所で茹で上げた麺を使い、お店では湯通しで済ませています。

町のお蕎麦屋さんと立ち蕎麦屋さん、同じお蕎麦でありながら、まったく別の食べ物と理解するにはまだまだ時間がかかりそうです。

ちなみにディレクターによると、より美味しくコロッケそばを食べるには、わかめと天かすで汁にコクを出し、可能であれば卵を入れて、天丼を食べていると脳内を錯覚させるのが良しとの事です。

参考資料

【関西の議論】関西人未知の「コロッケそば」実は大阪がルーツ? 創業半世紀の老舗がJR大阪駅前にあった!!(1/4ページ) – 産経ニュース

https://blooming-days.njs.xyz/sl8d

立ち食いそば上級者はなぜ「コロッケそば」を頼むのか? – エキサイトニュース
https://blooming-days.njs.xyz/5rx3

「コロッケそば」の旨さが分からないので「通」に聞いてみた。 | ハレルヤ
https://halleluja.jp/22339

「Food」in bloom-その3-

今日は、「立ち食いそば上級者が嗜むコロッケそばについてのお話」をテーマに立ち食いそばについてお送りしています。

江戸時代、明暦の大火をきっかけに広く庶民に広がったと言われるお蕎麦。
時代が下った現在では、かけそば、もりそばなどの食べ方や、天ぷら、コロッケ、とろろ、にしん やわかめなどトッピングも地域によって特性があるようです。


関東風と関西風「駅そば」の違いについて

地域性で最も顕著に表れるのが、つゆの東西での違いです。
関東では、こいくち醤油を使った甘辛いつゆに、薬味として清涼感のある白ネギをのせるのが主流。

一方の関西では、うすくち醤油を使った上品な口当たりのつゆに、香り高い青ネギを合わせます。

では、その境目はどこにあるのか。

関東と関西にまたがって走るJR東海道線に乗り、JR在来線のホームにある9店の駅そばを食べ比べて検証しているサイトによると、その境目は、名古屋駅を過ぎ、関が原を超えた滋賀県の米原駅。

それまで関東風だったつゆが、ここから、うすくち醤油の関西風に変わります。
また、トッピングの白ネギと青ネギの境目は、静岡県三島駅。
どうやら、つゆとネギの東西の境界線は別々に存在するようです。

元々は、長い駅での待ち時間で飲食を可能にするためのものだった駅そば。
最近では、駅での停車時間が短くなったことでその数は段々と減ってきているようです。

一方、駅から離れると、「永坂更科 布屋太兵衛(ぬのやたへえ)」など老舗のお蕎麦屋さんが営む立ち食い蕎麦屋さんや、1杯1700円を超えるお蕎麦を出す高級立ち食いそば屋さんも現れ、昔ながらのお店だけでなく新感覚な立ち食い蕎麦も楽しめるようになりました。

大衆的なお値段でより美味しく、より早く提供することを主眼に置いた立ち食いそば店。
私たちが普段食べている街中のお蕎麦屋さんと比較するような野暮なことは控えるようにしたいものです。

メッセージをお寄せいただいた皆さん、ラジオをお聴き頂いた皆さん、本当にありがとうございました。

番組では、ポッドキャストによる配信をおこなっています。6/7分については、放送終了後に更新いたします。

また、番組では皆様からのメッセージをお待ちしております。「試してみたよ」「作ってみたよ」といった番組で取り上げた内容のご感想、みなさんが感じる幸せのひとときなど、ぜひお聞かせくださいませ。

なお、番組の構成上、時間の都合でリクエスト曲にはお応えできない可能性がございます。ご容赦くださいませ。

それでは、また来週、月曜日15:00にお耳にかかりましょう。

お相手は、倉嶋桃子でした。

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