Blooming Days+,May’11 | 倉嶋桃子|79.1MHz KOCOラジ

Blooming Days - 日々是好日 -

Blooming Days+,May’11

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みなさん、こんにちは。倉嶋桃子です。

5月に入り、関東では暖かい陽気の日もちらほら出始めたばかりですが、沖縄地方・奄美地方では、平年より5日早く5月5日に梅雨入りしたと発表されました。

沖縄の梅雨は本州の梅雨に比べると約1か月早いので、本州の梅雨入りはもう少し先になるかと思いますが、いよいよジメジメと蒸し暑い時期がやってくるんだなぁと身構えてしまいます。

梅雨入り前のはっきりしない天候が続く時期のことを表現する季語に「卯の花くたし(うのはなくたし)」という言葉があります。

「卯の花」は、北海道から九州の広い地域にみられる卯木(または空木:うつぎ)の花のことで、「くたし」は物を腐らせることを意味する名詞で、動詞の「くたす」から派生したもの。つまり、「卯の花くたし」とは、卯の花を腐らせるほどシトシトと降り続く雨という意味です。

[20210510-0511] 番組予告[image05]

子どもの頃、この言葉を、おからを調理した「卯の花」だと勘違いをしていて、そのおからのお料理が「腐ってしまうほどジメジメする季節」のように思っていたことがありました。

このおからを調理したものを「卯の花」と言われるようになった由来は、卯木の小さく白い花が、白いおからの様子に似ていることから呼ぶようになったからだとか。

ちなみに、この卯の花の材料である「おから」は、豆腐を絞ったあとの残りの事。
茶殻の「がら」などと同様、「から」に丁寧語の「御」をつけたもので、女房言葉のひとつです。

包丁で切らずに食べられるところから、主に関西や東北では、雪花菜(きらず)などと呼ばれ、「おから」自体も漢字で書くと「雪花菜」の字をあてています

お豆腐の残りかすとは言え、良質なたんぱく質や食物繊維が豊富であることから、近年健康に気遣う人たちの間にも注目されている食材です。

我が家では、同じおからでも、おからを乾燥させた「おからパウダー」を使うことが多く、そのままおからとして使用するのはもちろん、ハンバーグを作る際のパン粉の代わりに使ったり、肉団子の材料に混ぜたり、小麦粉代わりにお菓子の材料として入れたりと、様々な料理に混ぜて使えます。

生のおからに比べると、保存も容易で簡単にお料理に使えますので気になる方は、レシピもたくさん出ているので、いつものお料理に加えてみるなど、試してみてはいかがでしょうか?

参考資料

卯の花くたし 日本人の感性が生み出した長雨を表す言葉
https://weathernews.jp/s/topics/202005/130185/

卯の花腐し(うのはなくたし)
https://www.543life.com/kigo/post20200528.html

沖縄地方・奄美地方が梅雨入り 沖縄は平年より5日早く
https://weathernews.jp/s/topics/202105/010135/

卯の花とは?おからとの違いや煮物の作り方を紹介!リメイク術も伝授
https://www.olive-hitomawashi.com/column/2018/04/post-1945.html

[20210510-0511] 番組予告[image06]

それでは、本日の放送内容です。

ごん狐のお話について

昨日のFMひがしくるめの放送は、「狐伝説にまつわる摩訶不思議」をテーマに、キツネと私達人間との関係を色々とお話いたしましたが、農耕信仰がすたれるにつれ、それまで神様の使者として崇められていたキツネが、段々とずる賢くて人を化かす存在に変わっていったというお話は面白い文化だと思いました。

そのようなキツネですが、今日のココラジでは、「悲しい結末を迎える『ごん狐』のお話をなんとかハッピーエンドにできないか」を考えてみたいと思います。

古くから特別な霊力を持つ動物とされるキツネは、世界各国の民話や伝説にたくさん登場していますが、日本の場合、人を化かす存在として描かれているものが圧倒的に多いのが特徴です。

人助けをしたり、恩返しをしたりと心の優しいキツネのお話もありますが、やはり数は少なく、人を化かす妖怪のような扱いのものが多いです。

キツネのお話といえば、新美南吉。
「ごん狐」や人間の町に行く子狐のお話「手袋を買いに」などありましたけれども、皆さんは覚えていますでしょうか?

今日は、この悲しい結末を迎える「ごん狐」のお話を、何とかハッピーエンドにできないかを考えてみます。

「ごん狐」のあらすじ

両親のいない狐のごんは、村へ出てきては悪戯ばかりして村人を困らせていた。

ある日ごんは、兵十が川で魚を捕っているのを見つけ、兵十が捕った魚やウナギを逃がすという悪戯をしてしまう。
それから十日ほど後、兵十の母親の葬列を見たごんは、あのとき逃がしたウナギは兵十が病気の母親のために用意していたものだと悟り、後悔する。

母を失った兵十に同情したごんは、ウナギを逃がした償いのつもりで、鰯を盗んで兵十の家に投げ込むも、翌日に鰯屋に鰯泥棒と間違われて兵十が殴られていた事を知り、ごんは反省する。
それからごんは、自分の力で償いをはじめる。しかし兵十は毎日届けられる栗や松茸の意味が判らず、知り合いの加助の助言で神様のおかげだと思い込むようになってしまう。それを聞いてごんは割に合わないとぼやきながらも届け物を続ける。

その翌日、ごんが家に忍び込んだ気配に気づいた兵十は、またいたずらに来たのだと思い、戸口を出ようとするごんを撃ってしまった。兵十がごんに駆け寄ると土間に、栗が固めて置いてあったのが目に留まり、はじめて、栗や松茸がごんの侘びだったことに気づく。

「ごん、おまえだったのか。いつも、栗をくれたのは。」と問いかける兵十に、ごんは目を閉じたままうなずく。
兵十の手から火縄銃が落ち、筒口から青い煙が出ているところで物語は幕を閉じる。

作者の新美南吉はどうしてこういう結末にしたのでしょうか?

もう一つのお話、「手袋を買いに」は、子狐は母さん狐に「人間ってちっとも恐かない」と、間違った手を出したけれど帽子屋は手袋を売ってくれたことを話し、母さん狐はあきれながら、「ほんとうに人間はいいものかしら」とつぶやいて物語は終わりますが、やはり人間は残酷だとか信用できないとかそのような思いがあったのかもしれません。

他、倉嶋とディレクター小出との詳しいお話の内容は、ポッドキャストをお聴きください。

ごん狐のお話の続きとは

学校の授業でも「ごん狐」のお話の続きを考えてみようという授業は行われているようです。
インターネットで調べてみると、色々と面白いお話が出てきます。
国語の先生曰く「ごん狐の続きを考えなさいという課題を出すと、3割がごんを生き返らせて、3割が兵十を自殺させます」」と言っていたそうです。

ここでいくつかご紹介しましょう。

ある方が考えた「ごん狐」のお話の続き➀-参考資料より-

全ての真実を知った兵十は、自分が撃って、介抱の甲斐なく死んでしまったごんぎつねの亡骸を村の外れに埋め、小さな墓標を立て、毎日その前を通る度に野の花を添えてやっていました。

ある日、山の中まで芝刈りに行った兵十は、草叢の陰でミュウミュウというか細い声で鳴いている一匹の子狐を見つけました。

まだ目も開かない生まれて間もない様子でしたが、周りを見回しても親狐の姿が見えません。
子狐はもう随分と長い間乳をもらっていない様子でやせ細り弱りきっていました。どうやら親狐は野犬に襲われたか猟師に撃たれたかして何処かで死んでしまったのでしょう。

何となく見捨てられずに、抱き上げてみると偶然にもかつて兵十がごんぎつねを撃った場所と同じところに黒い痣が付いていました。
「まさか・・・おまえなのかい?」兵十は子狐を大事に懐に入れて、夕暮れが深まって来た山道を下って家へと帰っていきましたとさ。

ある方が考えた「ごん狐」のお話の続き➁-参考資料より-

火縄銃でごんを撃ってしまた兵十は、もの凄く後悔して山に丁重に葬り、毎日必ずお花とお供え物を持ってから仕事に行く事が日課になりました。

月日が流れ、兵十は結婚をして子どもを2人程もうけて奥さんと4人で幸せに暮らして居ました。

ある秋の日に、子ども達と一緒にごんのお墓参りに行くと、お墓を取り囲む様に彼岸花が咲いており、兵十は子ども達と一緒にその彼岸花を摘んで家に持って帰りました。

その後、子ども達も大人になり奥さんは、流行り病で亡くなり兵十はごんの墓の前に行くとごんがお墓の前に立っており兵十はあの時に間違えて撃ってしまった事を詫びまた独りになってしまったとごんに告げます。

するとごんは頷いて兵十の近くに来て兵十と一緒に空へ旅立って行きましたとさ。

他、倉嶋とディレクター小出との詳しいお話の内容は、ポッドキャストをお聴きください。

あれこれ私たちが考えるハッピーエンドのごん狐のお話

それではここからは、私、倉嶋とディレクター小出の考えた「ごん狐」のお話の続きを発表したいと思います。

ディレクター小出の考えた「ごん狐」のお話の続き

「ごん、お前だったのか。いつも栗をくれたのは」

ごんは、ぐったりと目をつぶったまま、うなづきました。

兵十は、火縄銃をばたりと、とりおとしました。青いけむりが、まだ筒口から細く出ていました。

兵十は急いでごんの元に駆け寄るとゴンを抱きかかえ、急いで家を飛び出しました。

村はずれにある1軒の家の前まで来ると、戸をドンドンと叩き「開けてくれ!急患だ!」と叫びました。

「どうした兵十。キツネなんか抱えて」

白衣を着た老人は言いました。

「どうしたもこうしたもねぇ、おら、間違えてこのキツネを撃っちまっただ。助けてくんろ。」

兵十はゼイゼイと息を切らせながら、その老人に頼みました。

「そだなこと言ってもなぁ、人間の事ならまだしも、キツネの治療っちゅうもんはやった事ねえがらなぁ」

そう言いながら老人は、メガネをかけごんの傷口の様子を見ました。

「言いがら言いがら、早く見てくんろ」

そう言いながら兵十は、ごんを抱えたまま中に入り、畳の上にごんを寝かせると優しく頭を撫でました。

兵十が撃った弾は幸いにも急所を外れ、ごんはなんとか一命を取り止めました。

その後、兵十の必死の看病の甲斐あってか、ごんは快方に向かい、彼岸花がそよそよと風に揺れる頃になると、ごんはすっかり元気になりました。

体が動くようになったごんは、以前と変わらず栗や木ノ実、松茸や山菜、そして時々は魚やウサギを兵十の家に届け、兵十は、そのお礼に、毎日おにぎりを握ってごんにあげました。

ごんの集めて来る食材は、どこで見つけてくるのか、形も大きく新鮮で味が良く、そしてなにより兵十が今まで食べたことがないほど美味しい味がしました。

その後、兵十はごんの集めてくる食材を使った料理を出す一膳飯屋を開きました。

キツネの集めて来る食材で作る料理ということが評判となり、いつしかその店は「キツネ食堂」と呼ばれ、遠くの町や村からもたくさんの人がくるようになりました。

ごんと兵十は、言葉こそ交わすことは出来なかったものの、いつまでもいつまでも幸せに暮らしましたとさ。

めでたしめでたし。

倉嶋の考えた「ごん狐」のお話の続き

「ごん、お前だったのか。いつも栗をくれたのは」
ごんは、ぐったりと目をつぶったまま、うなずきました。
兵十は火縄銃をばたりと、とり落しました。青い煙が、まだ筒口から細く出ていました。

大変なことをしてしまったと我に返った兵十は、村で物知りでも有名な猟師の弥七のところへ急いで行き、なんとか助けられないかと相談します。

猟師の弥七は兵十の家へ行くと、すぐに傷口を見て、

「大丈夫。これならば薬草で治してみよう。」

兵十は、弥七から聴いた薬草を採りに山へ行き、採ってくると早速弥七から言われた通り、薬草を煎じ、その煎じた汁に浸した布をごんの傷口にあて、繰り返し布を交換しながら手当をしました。

夜になり、ごんの様子が気になりながら手当を続けた兵十。
急な眠気に襲われ、うつらうつらしていると、
夢の中へ白い狐が現れ、兵十へ言葉を言い残します。

「兵十や。
 おっ母が亡くなったことは悲しいことだろう。
 でもお前はひとりではないのだぞ。
 お前を見ているものがおる。
 お前に恵みを与えてくれるものもおる。
 そのことをしっかり心に留めて働けば、きっと幸せになれるだろう。」

夢から覚めた兵十は、夢で見た白い狐やその狐に言われた言葉は一体何を意味しているのかと、不思議に思いながらも、ごんが早く良くなるようにと手当を続けるのでした。

幾日か経った頃、すっかり傷の具合も良くなったごん。

兵十が畑仕事に出ている間に、これ以上心配をかけてはいけないと、そっと森へ帰っていきました。

畑仕事から戻った兵十は、ごんがいないことに気がつきます。

ごんは何処に行ってしまったのだろうと、心配をして辺りを探しましたが見つかりません。

もともと山で育ったごんは、賢い狐だし強い狐だろう。山にいた方がきっと幸せに暮らせるだろうと、しばらくそのまま様子を見ようと思いました。

ただ、心配なのは、あの体でごんは餌を獲ることができるだろうかということ。

兵十は、ごんを撃ってしまった罪滅ぼしにと、畑で採れた野菜や川で採れた魚を山の入口にある祠に届け、

「ごん、元気にしているかい?ここへ食べ物を置いておくから食べておくれ。」と声をかけ、毎日通うことにしました。

稲穂が実り出したころ、ごんは兵十が届けてくれていた食べ物のかいがあってか、傷もすっかり治り、元気になりました。

元気になったお礼にと、今度はごんが山で採れたきのこやアケビなどたくさん採って、兵十へ届けることにしました。

今度は、しっかり自分が届けたとわかるように、目印にと兵十が手当につかってくれた薬草を添えて…。

兵十は、いつものように畑仕事から家に帰り、ごんへ食べ物を届けようと準備をしていると、見たことのないきのこやアケビが沢山家の中にありました。

「これは、一体…?」

と思いながら、さらに周りを見てみると、見たことがある薬草に気がつきます。

「そうか、これはごんがおいていってくれたんだ。ごんは元気になったんだ。」

兵十は安心し、とても嬉しくなりました。

それからというもの、山の入り口にある祠には、ごんがいつまでも元気に暮らせるようにと兵十がお参りするようになり、ごんも安心して山で暮らし続けました。

おしまい

他、倉嶋とディレクター小出との詳しいお話の内容は、ポッドキャストをお聴きください。

参考資料

新美南吉 – Wikipedia
https://blooming-days.njs.xyz/41u2

ごん狐 – Wikipedia
https://blooming-days.njs.xyz/1d0c

手袋を買いに – Wikipedia
https://blooming-days.njs.xyz/i848

『ごんぎつね』の続きを考えなさいという課題を出すと3割がごんを生き返らせ、3割が兵十を自殺させる展開になるらしい – Togetter
https://togetter.com/li/1116571

ごんぎつね 続き – Google 検索
https://blooming-days.njs.xyz/sl11

新美南吉 ごん狐 – 青空文庫
https://blooming-days.njs.xyz/ge9v

さて、今回は、「悲しい結末を迎えるごんぎつねのお話をなんとかハッピーエンドにできないか」をテーマにお送りいたしました。

番組では、放送内容他、ポッドキャストのみ聴くことができる放送内容の予告、放送を振返る放送後記、そして、毎週月曜日に放送しているFMひがしくるめの放送内容など、ポッドキャスト配信をしています。

皆さんのお好きな時間に、お好きな楽しみ方を、ぜひお試しいただければと思います。

見るラジオ

今回は、ベルギーのアントワープの旧市街地を歩きながらラジオ番組を聴く、そんな気分になれるような動画を作ってみました。

使用している動画は、下記のものを使用させていただいています。

動画について

Walking in ANTWERP / Belgium 🇧🇪- Windy Day in the Old Town – 4K 60fps (UHD)
POPtravel
https://www.youtube.com/watch?v=1ls0muksZBQ

動画内で使用している楽曲は、次世代を担うミュージシャンたちのものです。気になる曲があったらリンク先サイトを覗いてみて下さい。

動画内音楽について

I Don’t Wanna Dream Alone by Kyle Cox
https://artlist.io/song/61858/i-dont-wanna-dream-alone

Don’t Shoot the Piano Player by Lance Conrad
https://artlist.io/song/49047/dog-walker

The End of the Day by Ziv Grinberg
https://artlist.io/song/56120/the-end-of-the-day

Electric by Jane & The Boy
https://artlist.io/song/60924/electric

Podcast

放送をお聞きいただいた皆様、メッセージをいただきました皆様、本日もありがとうございました。

番組では、特設サイトのメッセージボード、または、KOCOラジの メッセージフォームにて、皆様からのメッセージ、ご感想をお待ちしております。

次回も、「Blooming Days PLUS-日々是好日-」で、皆様とお耳にかかれることを楽しみにしております。