Blooming Days,March’01 | 倉嶋桃子||85.4MHz FMひがしくるめ

Blooming Days - 日々是好日 -

Blooming Days,March’01

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みなさん、こんにちは。倉嶋桃子です。

昼間吹く風が日毎に暖かく、また陽の光が柔らかく感じる季節になってきました。
毎年2月下旬ごろから咲き出す近所の早咲きの桜も、三分咲きほどになり、その桜の淡いピンク色で辺りの雰囲気までが一気に明るくなったように感じます。

このピンク色、毎年1月下旬頃からお店の中のディスプレイ品や商品パッケージ、小物類のデザインなどで目にする機会が増えてくると、春が近づいてきたなぁと感じると同時に、心理的に穏やかに、また華やいだ気分になるような気がするので、これはピンク色に何か効果があるということなのかしら?と以前から疑問に思っていました。

このピンク色の効果について調べてみると、2011年にスイスの心理学者ダニエラ・スペース博士が、色の効果を調べる実験で、刑務所の壁や囚人の服、靴などを少し淡いピンク色を使って統一したところ、刑務所内でのトラブルが減ったという結果がでたとのことで、そのピンク色は「クールダウンピンク」と呼ばれているそうです。

その後2013年には、スイスの30ほどの刑務所内独房に、このクールダウンピンクを適用。
壁一面に淡いピンク色を塗った独房内の受刑者らは、通常の独房の受刑者と比べて4年以上にわたり攻撃性が著しく少ないと報告されているとか。

この刑務所の事例をもとに、人間の怒りや攻撃的な感情を抑制する作用を持つピンク色をもっと利用すべきだとして、刑務所以外にも空港の警備エリアや学校、精神病院、留置所などで使用することが提案され、スイス国内以外に、ドイツやアメリカでもクールダウンピンクを使った施設が実際にあるそうです。

専門家や刑務所スタッフらの間では、クールダウンピンク効果の素晴らしさを口にしているものの、刑務所にいる受刑者達からは、「小さな少女の寝室のような部屋に入れられたことは屈辱的だった」、「女性的で、か弱いイメージがあるピンクの独房に入れられることは差別的だ」といった不満が出ているという話もあります。

私自身は、身の回りにピンク色のものが多いということはないのですが、意識してピンク色を利用したことがなかったので、リラックスしたい時や落ち着きたいときなど、少し取り入れてみようかと思っています。

参考資料

ストレス減らす?!“ピンク色”の効能
https://www.nec-nexs.com/bizsupli/break/topic/index37.html

攻撃性を抑制する効果があると世界の刑務所で採用されているピンク色の独房。受刑者は「屈辱的」と不満の声
https://www.excite.co.jp/news/article/Karapaia_52278634/?p=3

それでは、本日の放送内容です。

「Interest」in bloom-前半-

先週、火曜日にお送りしているこの番組のスピンオフ番組「Blooming Days PLUS」では、ねこまんまを取り上げました。
ご飯に鰹節をかけたり、お味噌汁をかけて食べるねこまんまですが、昔から「お行儀が悪いからやめなさい」と怒られたものです。

私も子供の頃、「ご飯を食べる時は肘をついてはいけません」とか、「口に物が入っている時には喋ってはいけません」とよく注意されましたが、この食事の際のマナー、日本の文化に基づいた一般的な作法と言われますが、いったい誰がいつ決めたものなのでしょうか。

今日の「Interest」 in bloomでは、この食事の際のお作法についてお送り致します。


日本の食事作法とは

日本の食事作法とは、食事をする際の日本独特のマナーのこと。
日本における食事作法は、同じお箸を使って食べる中国や韓国、そのほか東南アジア諸国の「箸と匙」を使用する作法とは異なり、「汁椀を手に持って食べる」独自の食事作法となっています。

日本独特の食事作法の基礎は、平安時代に生まれたと言われており、もともとは皇室の宮中礼法から始まりました。
天皇を中心とする貴族政権の体制が固まる平安時代末期、貴族たちは政権維持のために煩雑な作法を定め、これらを体系化し伝承する「有職(ゆうそく)」と言う職業を置きましたが、当初、儀礼、典礼に精通した知識人を指していた有職と言う言葉は、次第に儀礼や典礼そのものを意味するようになり、やがて有職に通じることが官位を上げ、出世をするための必須条件となりました。

13世紀に道元が著した「赴粥飯法(ふしゅくはんぽう)」には、禅宗寺院における食事作法を詳細に規定していますが、肘をつかない、音をさせてものを食べてはならないなど、現代の作法とされるものを既にほとんど網羅しています。

室町時代には、小笠原流・伊勢流といった礼法の流派が形成され、包丁や箸使いの所作が、あみだされました。
室町時代末期に中世武家礼法を集大成した小笠原流は、続く江戸時代に幕府の用いるところとなり、食事作法を記した「食物服用之巻」など、無数に発行された同流の作法書により、民間にも浸透しました。この頃から、庶民の間でも、食事作法は、言葉遣いなどとともに生活作法の一環として、家庭内の躾を通じた教養の一つとされました。

手食文化について

今の日本では、お箸を使って食べ物を食べることが一般的ですが、奈良時代以前に中国からお箸が伝来するまで、『魏志倭人伝』に「倭人は手食する」との記述があることなどから、日本では、手で直接食べ物を食べる手食文化であったと考えられています。

平安時代に入る頃には、市街地の遺跡などからお箸が出土している事から、お箸が庶民にまで浸透していたことが伺えますが、現代においても、寿司、おにぎりなど、手で直接食べ物を食べる文化がある事から、これらの風習は手食の名残りだとされています。

手食の文化は、アフリカ、中近東、インド、東南アジア、オセアニアなどを中心に、現在でも世界の約44%の人が手で直接ものを掴んで食事を行なっています。
手食文化圏外の人々からは、文化的思考差異から不潔、野蛮といったネガティブなイメージを持たれがちですが、手食文化圏においては食べ物を口に入れる前に手や指先で味わうことから、道具を使用した食事方法よりも優れているとされ、また、ナイフやフォーク、お箸などの道具よりも良く洗った手の方が清浄であると考えられています。

また、食事の際に主にナイフやフォークを使用する欧米諸国でも、パンをちぎって食べるなど手食の文化が残っていることが伺えます。

碗を持って食べる

さて、日本では左手にご飯茶碗を、右手にお箸を持って食べる習慣があります。
左利きの人も「お箸だけは右で持つ」と言う方も多いかと思います。
これは、日本ではかつてお膳を使っていた為、卓を使って食事する習慣がなく、お箸を使用する事、また畳の上に正座し、かつ低い膳を使用していた歴史から、茶碗を手に持って食べる文化となったと考えられています。
更に、ご飯茶碗や味噌汁の椀などを手で持たずに食べたり、皿に身を乗り出して口が料理を「迎えに行く」ことが無作法とされ、和食を食べる限りにおいては、椀を持つことが正しい作法と言われています。

ただし、重箱や丼鉢は手にして持ち上げるかどうか明確な決まりはなく、中華料理の麺料理をルーツとし、日本独自の料理となったラーメンの丼は、手を添える事があっても器を持ち上げなくても作法上で問題とはされません。

また、日本人が守る伝統的な作法として、お箸は頭を右にして手前に、左上位の古来文化に基づき、ご飯は左に、汁物は右側に置く事が基本となっています。
ただし、このルールも、現在では様子が少々違うようで、大阪の場合、多くの飲食店では、ご飯は手前に、おかずは右側、汁物は左奥という配置が一般的なようです。

「Interest」in bloom-後半-

日本におけるお箸は、魂が宿ったものともされており、「箸に始まり、箸に終わる」といわれるほど、日本文化においてお箸の使い方は、特に重要視されています。
日本では、全ての料理をお箸で食べる事が基本となっていて、料理をお箸で突き刺したり、左右の手でお箸を持ち、料理をハサミのよう切る事はマナー違反とされています。

このような無作法とされる箸づかいは、嫌い箸(きらいばし)、忌み箸(いみばし)、禁じ箸(きんじばし)と呼ばれ、日本をはじめ中国や東アジア諸国などの箸食文化圏においてもマナー違反とされており、古くは室町時代の『礼容筆粋(れいようひっすい)』や、1882年(明治15年)の東京府告示『小学女礼式(しょうがくじょれいしき)』にも記載があります。

その数は、42とも66とも言われ、常識の範疇のものがほとんどですが、箸おきがわりに器の上で横にかける渡し箸や横箸、お箸についたものを口で舐める舐り箸(ねぶり)などは、気づかないうちにやっている方も多いかもしれません。


日本における箸の起源

さて、日本にお箸が伝わったのは、3世紀ごろ弥生時代の末期と言われています。
収穫感謝祭である新嘗祭に、天皇が神に新しい穀類を供えるために、祭器用にピンセット状の折箸が使われはじめました。
かしわの葉でつくった葉椀(くぼて)や葉盤(ひらて)に盛り、神に供え、神々と共食する祭杷・儀式用であり、中国、朝鮮ではみられない独特のお箸が使われています。

折箸の原型は、竹を折り曲げてつくった竹箸で、日本人がまだ二本箸を使わない手食の時代に、神聖なる神饌に、けがれが触れないように起った神事・祭紀専用の箸で、細い木や竹を折り曲げた素朴なものでした。
ピンセット型の竹折箸は手食から二本箸へ移る過渡期のものであり、新嘗祭に用いられたことが日本における箸食文化のルーツと考えられています。

お箸の語源は、「挟むもの」という意味で、その役割を語源とする説、端(はし)の方でつまむことから、「はし」になったとする説、「橋」や「柱」など、その見た目の形から「はし」になったとする説、鳥の嘴(くちばし)に似た形であったことから「嘴(くちばし・はし)」とする説など諸説あります。
お箸の意義を最初に解説したのは, 937年(承平7年)源 順(みなもとのしたごう)によって編纂された『倭名類粟抄』(わみょうるいじゅしょう)と言われていますが、これらお箸の語源となる語は、どれも語源として扱われており、どれかが正解というわけではなく、同じような起源をもった言葉と考えてよさそうです。

すべての日本人に箸食様式がいきわたったのは、平安時代になってから。
861年には、白箸(しらはし)の翁と呼ばれるお箸を売る人も出始めました。
宮殿の廃材を利用してお箸を作り、街の中を売り歩いていたようです。
都の人々は、このお箸を神棚に祭り、災難除けのおまじないとしていました。

その後、時代は下り、江戸時代になって塗り箸や割り箸が生まれ、現在では、調理用には菜箸やまな箸(まなばし)、揚げ物用には揚げ箸(あげばし)や衣箸(ばち)、料理の取り分け用には取り箸、そのほかにもお菓子を取り分ける菓子箸、祝儀用には祝い箸、茶懐石には利休箸と、その用途によって使い分けられています。

食べる順番について

日本の食事様式では、複数の皿が同時に出される場合と、一皿ずつ順番に出される場合とがあります。
この場合、一つの皿の料理だけを食べて、その皿を空けてしまうのは、片付け食いといい、無作法とされ、複数の料理を、順番にバランスよく食べるのがマナーとされています。

和食の基本は、ご飯 + 一汁三菜です。
おかずの種類が増え、一汁五菜、一汁七菜になったとしても、和食で最初に食べるのは汁物となります。

これは、お箸を湿らせる、胃腸の活動を活発にすると言う理由からで、汁物の次にご飯、おかずと続き、二巡目、三巡目と繰り返します。
ご飯の次に食べるおかずも味の薄いものから食べるのがマナーとされていますが、見た目だけで味の濃さを判断するのはなかなかに難しいです。

そんな時は、左の手前から食べると良いでしょう。
和食では、おかずは左から右に向けて、また手前から奥に向けて味を濃くすることが多いのがその理由です。

この食べ方、三角食べとも言いますが、これは1970年代頃、日本の一部の学校における給食の指導で広められた言葉で、ご飯やパンといった主食と、汁物や飲料、おかずとを順序よく食べる方法で、その順序の軌跡が三角形を形作ることからその名で呼ばれています。

一汁一菜における伝統的な和食の上では食事中は味噌汁またはお茶を飲みますが、当時の学校給食では、米飯やうどんの場合でもパン食と変わらず、牛乳が飲料だった為、和食という概念から外れた取り合わせとなり、一方向のみに食べることが児童生徒に強制された結果、ご飯を口に含ませたまま、牛乳を飲まなければならないようなことも起こりました。

現在ではご飯とおかずを順番にバランスよく食べることは推奨されるものの、当時のような「三角食べ」として指導されることはほとんどないようです。

参考資料

日本の食事作法 – Wikipedia
https://blooming-days.njs.xyz/egn7

日本の礼儀作法の成り立ち
https://happy881919.com/post-1874

和食のマナー|食べる順番は汁物が先?料理別の正しい食べ方やNGも解説!
https://the-right-manner.com/1950.html

【味の素KK】商品情報|食育関連資料ライブラリー
https://blooming-days.njs.xyz/0hm3

三角食べ – Wikipedia
https://blooming-days.njs.xyz/z7br

メッセージをお寄せいただいた皆さん、ラジオをお聴き頂いた皆さん、本当にありがとうございました。

番組では、ポッドキャストによる配信をおこなっています。3/1分については、放送終了後に更新いたします。

また、番組では皆様からのメッセージをお待ちしております。「試してみたよ」「作ってみたよ」といった番組で取り上げた内容のご感想、みなさんが感じる幸せのひとときなど、ぜひお聞かせくださいませ。

なお、番組の構成上、時間の都合でリクエスト曲にはお応えできない可能性がございます。ご容赦くださいませ。

それでは、また来週、月曜日15:00にお耳にかかりましょう。

お相手は、倉嶋桃子でした。

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