Blooming Days,February’22 | 倉嶋桃子|85.4MHz FMひがしくるめ

Blooming Days - 日々是好日 -

Blooming Days,February’22

  • PODCAST

    ※アプリをインストールしてお聞きください。Spotify Freeはずっと無料のプランです。 期間限定でもなければ、登録にクレジットカードも必要ありません。 放送後記
  • facebook

  • Twitter

みなさん、こんにちは。倉嶋桃子です。

朝のニュースを見ていたところ、ここ数年「お粥」に注目が集まっているとの話題が取り上げられていました。

お粥と言えば、体調が悪い時や旅館・ホテルなどの朝食メニューとして食べるもの、というイメージがこれまでは強かったものの、健康志向を意識した雑穀米や玄米といったお米そのものの種類を増やしたり、トッピングの具材も様々で、中華風から和風や洋風、エスニック風などバリエーションも増えてきているそうです。

また、お粥を出す専門店の数も増えたり、温めてすぐに食べられるレトルト商品やお湯を入れてすぐに食べられるカップ麺のようなカップお粥も発売されています。

このお粥、お米を材料としないものを含めると世界各国にあるようですが、お米を使ったもので、思い浮かぶ国は、中国や台湾、韓国、他、東アジア、東南アジア。
これらの国では屋台などで、日常的に出勤前に朝食として食べている人たちの姿など、テレビ番組でも紹介されています。

日本のお粥は、お米とたっぷりのお水で炊いてシンプルに作り、梅干しや香の物、佃煮といったもので食べる食べ方が一般的で、主に体が弱っている人が胃腸に負担をかけないように食べる薄味の食事というイメージですが、中国のお粥は、鶏ガラスープやラードなどで出汁をとり、肉や魚介類を加えて炊くので、素材の出汁の旨味をお米が吸い込み、しっかりとコクのある濃い味が特徴です。

また、韓国のお粥は、スタミナ食として鶏粥があったり、牡蠣、エビ、牛肉、黒ゴマ、松の実など、様々な具材を入れたお粥などもあり、消化がよく体にいい食べ物という意味合いだけでなく、食べることで体質が改善されたり、元気がでるなどといった特徴があるようです。

最近の日本のお粥ブームは、単にバリエーションが増えたからだけではなく、体質改善や美容の効果を期待してという面があるとか。
水分量が多いお粥は、お茶碗一杯あたりの量で換算しても、かなりカロリーが抑えられ、同時に満足感も得られます。さらに、温かいお粥をゆっくり噛んで食べることで、血流がよくなり体が温まりますし、水分が多いお粥を食べることで、便通も良くなり、結果的に体の調子が良くなってお肌のコンディションが改善されることもあるそうです。

このところの運動不足で体重管理を気にしている方や、体の冷えが気になる方、食べ過ぎで胃腸の調子が気になる方など、手軽に自宅でつくることもできますので、お粥を食事に取り入れてみるのはいかがでしょうか?

参考資料

「癒される」おかゆがコロナ禍でブームに
https://blooming-days.njs.xyz/xd7v

とろーりおいしい!だしの旨みたっぷりの中華粥レシピ5選
https://www.kurashiru.com/articles/b1113215-bfc9-44bf-90e1-6db0032eaecf

粥(ウキペディア)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B2%A5

栄養士がオススメするダイエット法!朝のお粥習慣とその効果とは
https://blooming-days.njs.xyz/0byr

それでは、本日の放送内容です。

「Interest」in bloom~その1~

今日2月22日は猫の日。
「222」が「ニャン・ニャン・ニャン」と猫の鳴き声に近いことから、日本の「猫の日実行委員会」が1987年に制定した記念日です。
猫といえば、イギリス首相官邸のネズミ捕獲長「猫のラリー」が就任10周年を迎えたというニュースが話題です。

今日の「Interest」 in bloomでは、イギリス首相官邸のネズミ捕獲長「猫のラリー」についてお送りします。


首相官邸ネズミ捕獲長とは

首相官邸ネズミ捕獲長は、ダウニング街10番地にある、イギリス首相官邸の公式な飼い猫に与えられる肩書のこと。
主な任務は、肩書きの通り、増加する首相官邸のネズミの駆逐のほか、官邸を訪れる来客への挨拶、防衛の安全確認、骨董家具の寝心地検査であるとイギリスの公共部門情報Webサイトは発表しています。

現在のネズミ捕獲長ラリーは、キジトラ柄の14歳。
もともとは、ロンドンの通りに住む野良猫で、アニマルシェルターに保護された後、「高い追撃能力と狩猟本能」を買われ、2011年2月にシェルターから首相官邸に養子に出されました。
これまで、デーヴィッド・キャメロン、テリーザ・メイ、ボリス・ジョンソンの首相に仕え、社交性にみちあふれたラリーは、官邸前からの中継に映り込んだり、トランプ前米大統領の訪英時には専用車の下に潜り込むなど、多くの話題を提供してきました。

17世紀の建築とされる首相官邸では、ネズミが多く住み着いていたため、その対策として猫をネズミ捕り兼ペットとして「雇う」という習慣があり、ヘンリー8世の時代、トマス・ウルジー枢機卿が大法官としての執務中に、自分の飼い猫を傍らに置いたことまで遡ります。

とはいえ、ネズミ捕獲長についての公式な記録は残されておらず、記録上最初に認められた「ネズミ捕獲長」は、ラムゼイ・マクドナルド時代のトレジャリー・ビルことスモーキー。
その後は、チャーチル首相の愛猫ネルソン、初のメスのネズミ捕獲長ピーター、史上最高のネズミ捕りの誉れ高いウィルバーフォース、ブレア元首相夫人シェリーさんとの不和説がささやかれたハンフリー、ダーリング元財務相のペットだったシビル、現捕獲長ラリーとともに官邸に住んだフレイアなどがネズミ捕りの任務を果たしてきました。

ロンドンのネズミ問題は、なかなかに深刻で、2015年のレポートによると、首相官邸にほど近い国会議事堂では、年間11万ポンド(約1571万円)がネズミ駆除費として使われ、国会内に設置してある毒エサ入りのネズミ取りは1755個、ネズミの目撃情報は後を絶たず、ケーブルを齧られるなどの被害も出ているそうです。

さて、就任当初、「旺盛な狩猟意欲をもつ」「非常に社交的で、官邸での任務はぴったり」と絶賛されたラリーですが、実際のところ「成績」はそれほどよくなかったようで、就任から最初の半年間における公式の「確認戦果」はわずかに1匹。
このため「殺し屋の本能を失った」「キルレシオが落ちて昼寝ばかり」という批判が殺到、タブロイド紙には「Lazy Larry(怠け者ラリー)」という、ニックネームまでつけられたりもしました。
その年の後半、ラリーはネズミを探すよりも多くの時間を睡眠に費やしており、首相の書斎のイスで居眠りしていた際も、同じ部屋をネズミが走っていったのに追いかけようともせず居眠りを続け、キャメロン首相が彼を起こそうとしても片目をあけるだけでまったく動こうとしなかったそうです。

ついにキャメロン首相は内閣改造の一環としてラリーの更迭を決定、ラリーはその職を後任に譲り、ヒラのネズミ捕獲員に降格となりました。
後任に選ばれたのは、ジョージ・オズボーン財務相の飼い猫であるフレイヤ。
生後まもなく行方不明になり、3年間放浪した経験を持つフレイヤは、ラリーにはないサバイバル能力があるとされ、期待の新鋭でした。
しかし彼女の野性味あふれる性質が仇となり、放浪して交通事故に遭う、迷子になるといった度重なる問題行動が災いして、2014年には引退。
現在は、ロンドンを離れ、ケントの田園地帯で伸び伸びとした生活を送っているようです。

フレイヤが去ってから、ネズミ捕獲の任はラリー単独で当たることとなり、再びネズミ捕獲長へと昇進しました。
2015年7月、イギリスのEU離脱に伴い退任することになったキャメロン首相ですが「ラリーは公務員であり、一家のペットではない。これからも首相官邸で勤務を続ける」という言葉を残して官邸を去った後、ラリーは現首相ボリス・ジョンソンとともに首相官邸で暮らしています。
ラリーを保護していた「バタシー・ドッグズ・アンド・キャッツ」はラリーのおかげで知名度が上がり、引き取られる猫の数が15%も増えたそうで、かつてラリーが住んでいたスペースの脇に、彼のブルー・プラークを掲げているそうです。
(ちなみに、ブループラークとは、150年ほど前に英国で始まった制度で、歴史的な出来事があった建物や著名人に関わりのある建造物、あるいは著名建築家によって設計された建物等に銘板を設置し、それらの歴史を継承していく事を目的とした事業です。初期に設置されたものは、こげ茶色だったようですが、1937年から青色へと変更され、現在に至ります。)

「バタシー」代表のリンジー・キンランさんは「この10年で、ラリーはバタシーの優れた大使であるだけでなく、何百万もの人々に、保護猫の素晴らしさを示してくれた」とコメントしています。

「Interest」in bloom~その2~

ラリーがイギリス首相官邸のネズミ捕獲長に就任してから数年後、首相官邸のお隣にある外務・イギリス連邦省にも専属のネズミ捕獲部隊が新設されました。
その初代ネズミ捕獲長として就任したのが、黒白のハチワレ(ネコやイヌの斑・毛色が、鼻筋を境に左右に分かれているもので、「八」の字形に見える模様のこと)で、ラリーよりはちょっと年下のパーマストン。
名前は19世紀中期に首相や外務大臣を務めた第3代パーマストン子爵ヘンリー・ジョン・テンプルにちなんでのもの。
彼もまた、ラリーと同じアニマルシェルターからやってきました。


外務・イギリス連邦省 初代ネズミ捕獲長「パーマストン」について

「大胆で社交的」な性格からネズミ捕獲長に抜擢されましたが、ネズミの捕獲能力においては極めて優秀で、就任1年半ほどで少なくとも27匹のネズミを捕獲したところが目撃されています。
また、外務省を訪れた各国大使との記念撮影にも快く応じるその社交性は、まさに外務省職員の鏡とも言われるほどで、公式ツイッターでは「日本の皆さん、こんにちは。どこかにネズミはいないかにゃ?」といった流暢な日本語も交えた呟きを発信し、政府猫の中でも高い人気を誇っていました。

ただし、首相官邸のラリーとは犬猿の仲で、数度にわたる激しい権力争いは、負傷や装備の損傷などを引き起こし、官邸に詰めている警官により排除された過去もありました。

好んで紅茶を飲むことでも知られるパーマストンですが、職員にエサを貰い過ぎたり、なでられすぎたことによる過食やストレスで一時休職。
復職時には、パーマストンの健康を守るために、専属お世話係以外はパーマストンにエサを与えないこと、パーマストンと交流したくても、パーマストン自身に「人間と交流するかどうか」を選ばせること、マクドナルド事務次官の個室を「パーマストン司令部」として、パーマストンが司令部にいる間はそっとしておくこと、ネコは「縄張りが広すぎるといら立つ」という性質を持つので、ステッカーで示された「パーマストンゾーン」の外に出ないようにパーマストンを見守ること、の4か条からなるパーマストン・プロトコルが制定されました。

その後、昨年3月に「脚光を浴びることから離れ、ゆっくりと余生を過ごす時が来た」と事務次官に宛てた辞表を提出し公務からの引退を発表。
現在パーマストンは、田園地方にある外務省職員の自宅で木に登ったり、野原を「巡視」したりしており、新型コロナウイルス感染対策として、自分も多くの公務員と同じように「在宅勤務」を選択し、「以前と同じように勤勉」に務めていると綴っています。

また、公務から引退しても「イギリスと外務省のための大使」であり続けることを約束し、自分が外務省で人間の職員に並行して作り上げた「外交猫」や「外交犬」のネットワークが、今後もイギリスのために活躍するだろうと話し、在任中のエピソードとして、寝たふりをしながら外国の要人の会話を盗み聞きしていたことを明かしています。

パーマストンとは犬猿の仲だった首相官邸ネズミ捕獲長のラリーは「寂しくなる」とコメントしています。

「Interest」in bloom~その3~

ラリーやパーマストンに影響を受けた形で、財務省でも2016年にネズミ捕獲部隊が新設されました。
公式ネズミ捕獲長として着任したのは、赤い水玉の蝶ネクタイがトレードマークの黒猫のグラッドストーン。
彼もまた、ラリーとパーマストンと同じアニマルシェルターからやってきました。


財務省ネズミ捕獲長「グラッドストーン」について

もともと野良猫だったグラッドストーン、シェルターでは「ティミー」という名で呼ばれ、あまりにも早食いであったため、特別なアクティヴィティつきエサやり機をあてがわれていたそうです。
名前の由来は、19世紀に財務相を務め、のちに首相になったウィリアム・ユワート・グラッドストーンにちなんだもの。

就任1年目には22匹のネズミとハエも2匹捕まえ「冷血な殺し屋」とも呼ばれているグラッドストーンですが、政府猫の中では唯一の温厚派。
犬猿の仲であるラリーとパーマストンが激しい権力争いをする中、建物を出る機会の少ないこともあってかグラッドストーンは、2匹とは友好的関係を保っているようです。

誰に対しても優しいその友好的な性格から、財務省のPRにも一役買い、2016年のオープンハウスイベントでは、グラッドストーンにカメラを装着し、ネコ視点で大蔵省を案内する動画が作成されました。

そんなグラッドストーンですが、2018年秋、こつぜんと姿を消してしまい、財務省の機密情報を狙う者による誘拐か、はたまた事故に巻き込まれたのか、様々な憶測が飛び交いました。
幸いにも、無事に発見され、公務に戻りましたが、行方不明だったその間、どこで何をしていたのか、本人が何も語りたがらないため、その謎は今もわかっていません。

他にもイギリス内閣府では、イービーとオジーという親子猫がネズミ捕獲の任にあたっています。
内閣府のオフィス外に出ることはないものの、4階建ての建物の中を親子で走り回り、昼夜を問わずネズミの捕獲に奔走しています。
白黒猫のイービーの名は、初の女性事務次官エブリン・シャープから、フサフサした毛を持った黒猫の息子オジーは、公務員が特別委員会の証言を行う際などに用いられる規定を策定したエドワード・オズマザリーから取られたものだとか。
男社会の政府、猫で紅一点で、しかもワーキングマザーであるイービー。
内閣府が作られてちょうど100年という区切りに、ダイバーシティ推進目的での人事決定とも言われていますが、イービー自身は「就任に至った経緯も、すべてが実力」と主張しています。
残念ながらイービーとオジーのこれまでの戦果は明らかにされていません。

今日は、2/22の猫の日にちなんで、イギリス首相官邸ネズミ捕獲長ラリーと、そのほかの省庁にいるネズミ捕獲の任にあたる猫たちの話題を取り上げました。
日本では、各省庁のネズミによる被害をあまり耳にしませんが、古い歴史ある建物を使っているヨーロッパの国々では、ネズミの被害が深刻で、今日取り上げたイギリス以外にも、ネズミ駆除のために猫を採用している国があります。
数年前、フランスでも大統領官邸であるエリゼ宮近くの複数のオフィスのネズミを食い止めるために、2匹の猫を導入したと発表がありました。

パリにはネズミが蔓延していて、その数はこの首都に住んでいる人間よりも多いとさえ言われています。
フランスの大統領官邸では、代々犬が飼われており、現在のマクロン大統領も元保護犬を引き取り一緒に生活しています。
イギリス首相官邸でも、ボリス・ジョンソン首相の意向で元保護犬の「ディリン」という名前の犬が迎え入れられましたが、嫉妬したラリーは「ジョンソン首相は混乱を引き起こし、その論争に犬までも巻き込んだ」「報道陣は犬には注目しない」とSNSでコメントし、これを非難、さらには「犬を何と呼ぶべきか」の国民投票をSNS上で実施。その選択肢は、「広報の犬」「ドナルド」「ラリーじゃないヤツ」など、敵対心むき出しの大人気ない対応をしています。
犬と猫、一緒に暮らすのはなかなかに難しいようです。
フランスのネズミ対策、うまくいく事を願っています。

参考資料

首相官邸ネズミ捕獲長 – Wikipedia
https://blooming-days.njs.xyz/fqr8

ラリー (猫) – Wikipedia
https://blooming-days.njs.xyz/x9kt

パーマストン (猫) – Wikipedia
https://blooming-days.njs.xyz/vx29

グラッドストーン (猫) – Wikipedia
https://blooming-days.njs.xyz/e2xf

英首相官邸のネズミ捕獲長ネコ「ラリー・ザ・キャット」10周年のお祝い – Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/byline/saorii/20210214-00222482/

官邸を闊歩する猫たち – 英国ニュース、求人、イベント、コラム、レストラン、ロンドン・イギリス情報誌 – 英国ニュースダイジェスト
http://www.news-digest.co.uk/news/features/16017-the-downing-street-cats.html

吾輩は「首相官邸ネズミ捕獲長」である 英国で働くニャンコ公務員である
https://bushoojapan.com/world/england/2020/05/07/101587

イギリス外務省の「ネズミ捕り長官」、田舎で引退 公式書簡で発表 – BBCニュース
https://www.bbc.com/japanese/53703695

フランスでも官邸に猫2匹をネズミ捕獲長として正式雇用。その他猫が公職についている国家 : カラパイア
https://karapaia.com/archives/52251238.html

英ジョンソン首相、犬を首相官邸に迎える。ネズミ捕獲長の猫ラリーとの対立に懸念広がる。 | ほんじつのニャース
https://todaysmeows.com/no10-jack-russell-rescue-puppy/

メッセージをお寄せいただいた皆さん、ラジオをお聴き頂いた皆さん、本当にありがとうございました。

番組では、ポッドキャストによる配信をおこなっています。2/22分については、放送終了後に更新いたします。

また、番組では皆様からのメッセージをお待ちしております。「試してみたよ」「作ってみたよ」といった番組で取り上げた内容のご感想、みなさんが感じる幸せのひとときなど、ぜひお聞かせくださいませ。

なお、番組の構成上、時間の都合でリクエスト曲にはお応えできない可能性がございます。ご容赦くださいませ。

それでは、また来週、月曜日15:00にお耳にかかりましょう。

お相手は、倉嶋桃子でした。

Super Music Wide