Blooming Days,February’08 |倉嶋桃子|85.4MHz FMひがしくるめ

Blooming Days - 日々是好日 -

Blooming Days,February’08

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みなさん、こんにちは。倉嶋桃子です。

関東地方では、2/4に春一番が吹いたと気象庁から発表されました。
昨年に比べて18日も早く、これまで観測してきたなかでも、一番早い発表だったようです。

この春一番、発表には条件が必要とのことです。
一つ目は、立春から春分までの期間中であること、二つ目は、日本海に低気圧があること、三つ目には、南寄りの強い風が吹き、気温が上がること(東京で8m/s以上の風で前日より気温が高い)。

この条件に合わなければ、「春一番」とは定義されないので、ない年も出てくるわけですね。
ちなみに、この定義は地域によっても違うらしく平均風速は平均風速7~8m/sが一つの目安だそうです。(詳しくは、参考資料をご覧ください。)

また、この「春一番」の語源については、諸説あるものの、もともとは漁業関係者などが、立春過ぎた毎年この時期、強風で海が荒れやすいことを戒めて使っていた言葉だそうで、1960年代頃から一般にも広まり、1976年のキャンディーズが歌った「春一番」という曲がヒットしたことで、気象庁でも気象用語として正式に採用されたという経緯があるとのこと。

では、一番があるなら、二番・三番はないのかと気になりますが、現在使われている「春二番」「春三番」という言葉は、マスコミ関係者が作った言葉らしく明確な定義はないそうです。

春に吹く強風は、春一番以外にも「春疾風(はるはやて)」は「春荒(はるあれ)」「春嵐(はるあらし)」などと表現されることもありますが、これらの言葉は、春一番とともに俳句の世界で季語として使われています。
「春」という言葉が入っていると、穏やかで暖かいイメージの方が先に思い浮かびますが、春に吹く強い風の様子のことを表現しており、イメージとは反対なようです。

段々と寒さが緩んでくるのはありがたいことですが、私にとってこの時期は細かい砂や塵交じりの風が舞い上がるので嫌な時期となります。
花粉症ではないものの、普段コンタクトレンズを使用しているので、花粉症の方と同じような目をガードするタイプのメガネが必須になるからです。

ゴミや塵、砂など目に入ったまま放置をすると、角膜を傷つけたりすることがあるので、皆さんも強風の時期は十分に気をつけてお過ごしください。

参考資料

関東地方で「春一番」吹く 過去最も早い発表に
https://weathernews.jp/s/topics/202102/030105/

春一番(Wikipedia)
https://blooming-days.njs.xyz/fzqb

季節のことば
https://blooming-days.njs.xyz/wnkz

歳時記
http://www.haisi.com/saijiki/haruare.htm

春一番、春二番、春三番…何番まである? 気象庁に聞いてみたら、意外な回答が
https://www.j-cast.com/2017/02/23291413.html?p=all

それでは、本日の放送内容です。

「Interest」in bloom~その1~

今日2月8日は、にわとりの日。
2と8でにわとりの「2(に)8(わ)」と読む語呂合わせにちなみ、トリゼンフーズ株式会社が、「ふだん何気なく食べている鶏肉も、命をいただいているという意識を持ち、鶏(にわとり)に感謝する日」とするのを目的として定めたそうです。
今日の「Interest」 in bloomは、この「ニワトリ」についてのあれこれをご紹介致します。


ニワトリとは

ニワトリは、キジ科に属する鳥類の1種ですが、ニワトリという和名は「庭に飼う鳥」、つまり家畜化された鳥という意味から名づけられました。
庭で飼われていたから、「庭の鳥=にわとり」となったと、考えてしまいがちですが、日本各地に広がった鶏の羽が赤色(=丹色、にいろ)であったことから「丹色の羽の鳥」で「にわとり」と呼ばれるようになったと言われています。

ニワトリの鳴き声

ニワトリの特徴のひとつとして挙げられる雄鶏特有の甲高い鳴き声。
現在日本では「コケコッコー」と表現する場合がほとんどですが、江戸時代には「東天紅(トウテンコウ)」と表現していました。

神代の昔から、同じ鳴き声であるはずの鶏の鳴き声ですが、それを表す擬声語は、時代とともに変化しています。

「鶏はかけろと鳴きぬなり」

日本の神事で歌われる神楽歌(かぐらうた)にもあるとおり、ニワトリの鳴き声は、奈良時代以降、「カケロ」「コケコー」などカ行音が主流でした。
室町時代から江戸時代にかけて「トッテコー」「トーテンコー」「とっけいこう」などのタ行音が加わり、その後、明治時代に入るとタ行音は廃れ(すたれ)、現在の「コケコッコー」が使われるようになりました。
明治36年の尋常小学読本に「雄鶏は、羽ばたきをしてこけこっこーと鳴きました」と記載されていることから、ここからコケコッコーが一般化したのではないかと考えられています。

英語圏では「Cock-a-doodle-doo」 (クックドゥードゥルドゥー)、フランスでは「ココリコ」、ドイツでは「キケリキー」、イタリアでは「キッキリキー」、中国語圏では「咯咯噠」(クークーダ)と表現されています。

どこの国でも同じ鳴き声をしているはずですが、国によって聞こえ方、表現する擬声語が違うのは、生まれ育った歴史と文化が違うという理由以外に、日本同様、教科書や書物によって記号化されているのが要因なのかもしれません。

ちなみに、ニュージーランドの先住民族マオリは、コケコッコと日本語に近い表現をしています。
マオリの民族舞踊であるハカはラグビーのオールブラックスでも有名ですが、踊りの中で歌う「カマテ、カマテ」が日本語の「頑張って頑張って」と聞こえる事からも、発音や表現する擬声語は日本語に近いのかもしれません。

ニワトリの世界の社会的順位

毎朝高らかに鳴くニワトリですが、実はニワトリの世界は厳しい縦社会で出来ていて、鳴く順番も厳格に決まっているようです。
イギリスの科学誌ネイチャー系オンライン科学誌サイエンティフィック・リポーツに掲載された実験結果によると、集団で飼われたニワトリは、互いにつつき合いを繰り返し、自分が何番目に強いかを決め、そのランク付けによって、鳴く順番、食べる順番が決まると書かれています。
例えば、なんらかの理由で1位の雄鶏が鳴くのに遅れても、2位以下はじっと様子をうかがって待ち、その順番はきちんと守られているそうです。
ただし、順番を間違えた下位のニワトリが、上位より先に鳴いてしまうこともあるそうで、そんな場合は、上位のニワトリから、これでもかというほどつつかれるとか。
雄鶏が鳴く行動は、自分たちの縄張りを誇示する為の手段と考えられていて、これにより、好戦的な状況をまねく可能性が高い突然の遭遇リスクを抑えているようです。

この動物界におけるランク付け、種全体の繁栄のために優秀な遺伝子を残す事がその目的と言われていますが、現在でも家畜化された犬や猫、ウサギやハムスターなどにも、その性質は受け継がれています。
例えば豚の場合、産まれて数日以内に子ブタの順位が決まり、吸い付く乳首の位置が固定されるそうです。
こうすることで、強い個体ほど栄養価の高い母乳を飲むことができ、大きく育った豚は、優秀な遺伝子を残すことができると言います。

私たち人間にも残る、自然界の順位制。

闘争を避け、秩序を保つという利点はあるものの、生まれて数日で決まってしまうというのは厳しいお話です。

「Interest」in bloom~その2~

鶏は紀元前300年頃、弥生時代の初めの頃に日本に伝わってきたと言われています。
古墳時代から、農耕に従事する人達は、卵を取り、その後卵を産まなくなったニワトリを日常的に食べていましたが、675年、天武天皇は、「肉食禁止の詔」を発令し、その中に鶏も入れられていたことから、鶏は殺して食べてはいけないことになりました。
しかし、鶏をさばくのが非常に簡単だったことから、ひっそりと方々(ほうぼう)で食べていたと言われています。
その後、時代を経て、養鶏が盛んになる江戸時代には鶏を食べる習慣は全国に広まります。


鶏肉は高級品だった

明治以降、外国種の輸入と交配の研究が進みますが、第二次世界大戦までの長い間、鶏肉は牛肉よりも高級なもので、鶏1羽が1週間分の給料に匹敵するほど高額でした。
以前の放送で、カレーライスを取り上げましたが、その中で、新宿中村屋の準インド式カレーが、街の洋食屋のカレーに比べ8倍もの値段だったと言うお話をしましたが、これはカレーの中に当時大変に高価だった若鶏が入っていたからと言う理由もあるようです。
現在のような手頃な価格で手に入るようになったのは、戦後、食肉専用種であるブロイラーの導入が始まってからの事。
食料難に備え養鶏場を多く作るという国の政策の下、美味しい食べ方が色々な形で発展していき、水炊きなどの鍋物や親子丼、焼き鳥や唐揚げも多く食べられるようになりました。

特に、フライドチキンやチキンナゲット、唐揚げや竜田揚げなどの揚げ物料理は、高度経済成長期以降の1970年代、アメリカのケンタッキーフライドチキンが日本に進出した事がきっかけで、爆発的に普及しました。

日本では、鶏肉を油で揚げた料理自体は、平安時代からありましたが、材料や衣に味付けをした現在のような唐揚げが登場するのは江戸時代になってから。
中国から伝わった普茶料理(ふちゃりょうり)の唐揚げが元になっていると言われています。

日本では醤油や生姜などで和風の味付けされたものを唐揚げ、ハーブやスパイスなどで洋風の味付けされたものをフライドチキンと呼び分けるケースが多いですが、実際は鶏肉に醤油などで下味を付け、小麦粉や片栗粉などを薄くまぶして油で揚げたものを唐揚げ、衣にスパイスを加えて下味を付けたものをフライドチキンと呼んでいます。

また、同じような鳥の揚げ物料理の名称に、竜田揚げがありますが、こちらは材料に醤油やみりんなどで下味を付け、片栗粉をまぶし油で揚げたもののこと。
小倉百人一首の在原業平の和歌「千早振る 神代もきかず 龍田川 からくれなゐに 水くくるとは」で知られる龍田川が紅葉の名所であったことから連想されて、名付けられたとされています。
揚げたときに衣の厚い部分は白く、薄い部分は赤褐色に見えることで、川面に紅葉が映える風情を盛り込んだ料理なんだとか。

他にも、北海道には、唐揚げによく似た「ザンギ」という揚げ物料理があります。
にんにくや生姜、醤油、スパイスなどでしっかり下味を付け、粉をまぶして揚げる料理ですが、骨なしのもも肉やむね肉を使った一般的な唐揚げと違い、ザンギは1羽の鶏を骨付きのままぶつ切りにして作るものなので、様々な部位が混ざるとの事。
タコなど魚介類を揚げたものもザンギと呼ぶようです。

調べて見ると、一口に唐揚げと言っても、生姜、ニンニク、お醤油、お塩、ごま油など下味に使う調味料や、小麦粉や片栗粉、卵を使う使わないなど衣の種類で、その出来上がりは随分と味に違いが出るようです。奥の深い唐揚げ、今晩のおかずにいかがですか?

「Interest」in bloom~その3~

大阪市天王寺区の天王寺動物園には、数奇な運命をたどったことで「奇跡の鶏」と呼ばれ、「会えたら幸せになれる」と来園者が押し寄せるほど人気の鶏がいます。
そのニワトリの名前は「まさひろ君」。


生き餌となる運命から逃れたまさひろ君

現在、鳥類を飼育する「鳥の楽園」で飼われているまさひろ君は、アライグマや狸に与えられる生き餌として2015年に天王寺動物園にやってきました。
ちょうどその頃、動物園ではマガモの雛が卵からかえりましたが、マガモの雛は親鳥から教えられないと餌を食べません。
そこで、ニワトリの雛と一緒にすると見よう見まねで餌を食べるという動物的特性からニワトリの雛が必要となり、先生役として抜擢されたのがまさひろ君。
生き餌になるはずのまさひろ君は一時的に難を逃れました。

しかし、そのわずか2ヶ月後、まさひろ君に新たな災難が降りかかります。
鳥の楽園に出没するようになったイタチを捕獲するため、今度は「ネズミ捕り」の「おとり餌」に抜擢されてしまいます。
餌を食べると入り口が閉まる仕組みになっている捕獲器、イタチが来れば、餌となっているまさひろ君は、ほぼ間違いなく命はありません。
が、ネズミ捕りを仕掛けること数日、幸いにもその間、イタチが現れることはありませんでした。

九死に一生を得たまさひろ君ですが、そもそも動物園に来た目的は動物たちの生き餌になる為。
通常、生き餌は、元気のなくなったライオンや虎など大型の肉食獣に、野生の本能を呼び起こし元気になってもらう為にあげるもの。
しかし、偶然にも、この間、元気のなくなった大型の肉食獣がいなかった為、各動物の担当者からの申し出はありませんでした。

まさひろ君の強運は、動物園内でも知られることとなり、ついに動物園で正式に飼育される事に。
担当の飼育員である長谷川真登(まさと)さんと河合芳寛(よしひろ)さんの2名の名前から2文字ずつ取り「まさひろ」と命名されました。

その後、まさひろ君の強運は多くの人に知られることになり、その幸運にあやかろうと、死亡事故ゼロを目指す大阪府警の一日高速道路 交通警察隊長を務めるなど、その活動は多岐にわたります。
現在、天王寺動物園では高病原性鳥インフルエンザ防疫措置のため一部鳥類の展示を中止したため、まさひろ君は、同じように「生き餌」から難を逃れて成鳥になることができた弟分のよしと君と、避難先である ぞう舎で幸せに暮らしているようです。

他にもある奇跡の生還

まさひろ君同様、生き餌となる運命から逃れた金魚が高知県の「わんぱーくこうちアニマルランド」にいます。
コウノトリなどのいるオリの中にある池に200匹の仲間とともに放たれたものの、鳥などに食べられたり、自然死したりすることなく、10匹の仲間とともに生き延び、その後も、生き残った仲間とともに再びエサ用としてオオサンショウウオの水槽へ入れられますが、ここでも唯一、オオサンショウウオに食べられることなく生き残った金魚「カープ君」。

当初、数センチほどだった体長は今では25センチほどになり、オオサンショウウオも大きくなったカープ君を食べるのをあきらめたのか、この金魚が近くを通り過ぎても何も反応しなくなったそうです。

他にも、三重県志摩市の「志摩マリンランド」では、南米に生息する肉食で「世界最大の淡水魚」といわれるピラルクーの餌として放たれた金魚が、排水溝から逃げ出し、その7年後、地下にある水槽のろ過槽から、体長約25センチ、体重360グラムの巨大な金魚となって見つかるという出来事もありました。
残念ながら名前はついていませんが、今でも志摩マリンランドでは「大脱走した奇跡の金魚」として見る事ができます。

この強運、人間の私もあやかりたいものです。

今日は、「庭には二羽鶏がいる」をテーマにニワトリについてお送りいたしました。
明日の郡山コミュニティ放送ココラジでは、「裏庭にも二羽鶏がいる」をテーマに引き続きニワトリにちなんだお話続けます。

参考資料

ニワトリ – Wikipedia
https://blooming-days.njs.xyz/aacs

順位付けは動物の性なのか ニワトリの世界も厳しい縦社会
https://globe.asahi.com/article/12538760

天王寺動物園ブログ
https://blooming-days.njs.xyz/qkre

“奇跡のニワトリ”意外な人気 「生き餌」のはずが3度も生き延び…「会えたら幸せになれる」
https://blooming-days.njs.xyz/m10s

2017年・酉年の幸せを願って!? “幸運のニワトリ”マサヒロくんと写真を撮ってきた!
https://www.o-uccino.jp/article/posts/21628

“奇跡の金魚”再び…2度の「生き餌」を生き延び動物園のスターに、その名も「カープ君」
https://blooming-days.njs.xyz/jflf

食用鶏の歴史と今 食 – 農林水産省
https://blooming-days.njs.xyz/v6n1

株式会社 丸徳|国内産鶏肉の知識(日本人と鶏肉)
http://www.0109.co.jp/business/knowledge.html

から揚げ – Wikipedia
https://blooming-days.njs.xyz/f3pl

唐揚げとは|日本唐揚協会
https://blooming-days.njs.xyz/tcf6

鳥から揚げの全流派をマスターする
https://dailyportalz.jp/kiji/180126201867

メッセージをお寄せいただいた皆さん、ラジオをお聴き頂いた皆さん、本当にありがとうございました。

番組では、ポッドキャストによる配信をおこなっています。2/8分については、放送終了後に更新いたします。

また、番組では皆様からのメッセージをお待ちしております。「試してみたよ」「作ってみたよ」といった番組で取り上げた内容のご感想、みなさんが感じる幸せのひとときなど、ぜひお聞かせくださいませ。

なお、番組の構成上、時間の都合でリクエスト曲にはお応えできない可能性がございます。ご容赦くださいませ。

それでは、また来週、月曜日15:00にお耳にかかりましょう。

お相手は、倉嶋桃子でした。

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