Blooming Days+, January’19|倉嶋桃子|79.1MHz KOCOラジ

Blooming Days - 日々是好日 -

Blooming Days+, January’19

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2021年1月19日(火)

みなさん、こんにちは。倉嶋桃子です。

先日季節の話題で、長野県諏訪湖で3シーズンぶりに全面結氷したという話が出ていました。
全面結氷したあと、その一部がせりあがり、筋のようになった場合は、「御神渡り(おみわたり)」と呼ばれ、この筋道の方向や、せり上がり具合などを見て、その年の豊作や世相などを占う神事が行われるそうです。

この御神渡りという現象は、残っている資料によれば、1443年から記録されており500年以上の歴史がある諏訪湖の冬の風物詩だとか。
今後、再び寒波がくるとの予報もあり、、2月にかけて御神渡りが見られるかもしれないのでニュースに注目していて欲しいと気象予報士の方が話をしていました。

こういった寒さによって引き起こされる冬の自然現象は、他の地域にも起きているようです。
ここでいくつかご紹介すると、茨城県大子町にある袋田の滝では、滝全体が真っ白に凍結した「氷瀑(ひょうばく)」という現象が見られたり、島根県松江市にある宍道湖では、湖を囲っている手すりに、大根がぶら下がっているような、太い「つらら」がびっしりと連なる現象がみられ、「雪かき」ならぬ「氷はぎ」作業が行われたり、滋賀県の琵琶湖や福島県の猪苗代湖では、冷たい強風で湖の水しぶきが岸辺の樹木に漂着してできる「しぶき氷」ができたようです。

このしぶき氷は、猪苗代湖が有名らしいのですが、昨年は気温があまり下がらなかった影響でほとんど見られなかったとのこと。
「猪苗代湖の自然を守る会」の方のお話によれば、「気温と波浪と水位の条件がそろわないとできない。今年は湖の水位が低く、例年より氷が少ないようだ」ということでした。

この現象は、例年ですと2月中旬ころまでみられるそうです。

寒い時期ならではの珍しい現象が見られたり、寒いからこそできる作業といったものがあるようですので、皆さんのお住まいの地域でも変わった冬の風物詩が見られましたら、ぜひ番組宛まで情報お寄せください。

それでは、本日の放送内容です。

雪と遊ぶ。雪に親しみ、雪と楽しむ

1/18のFMひがしくるめでは、「雪に学ぶ。雪と共に醸す暮らしと文化」をテーマに、雪にまつわるお話をしてまいりましたが、今日の放送では、その雪を使って遊べる「雪遊び」についてお話進めて参ります。


雪だるまについて

雪遊びといって、最初に思いつくものと言えば、簡単にすぐできるものとして、「雪だるまを作る」という遊びがあります。
日本では、「雪だるま」と呼びますが、海外では一般的には「snowman=雪人」と呼ばれ、イギリス・フランス・ドイツでは「雪男」、イタリア・オランダでは「雪人形」とも呼んでいるようです。

いつからこの「雪だるま」という雪遊びをするようになったのかは、不明のようですが、江戸時代に活躍した浮世絵師・歌川広景(うたがわ ひろかげ)の作品『江戸名所道戯尽(えどめいしょ どうけづくし) 廿二御蔵前(にじゅうに おくらまえ)の雪』には、雪だるまが描かれているので、この頃には存在したのではと言われています。
この絵に描かれている雪だるまは、今のような大きな雪玉を二段重ねにしたものではなく、赤い色の張り子で製作される置物の「だるま」の形に作られています。
太田記念美術館主席学芸員 日野原健司さんの解説によると、この禅宗の開祖である達磨(だるま)が座禅をしている姿を模した雪だるまは、浮世絵の中でよく見かけるものらしく、江戸時代の人たちには一般的な形だったとのことです。
現在私たちが作ったり、見かける雪だるまは、雪玉を2段重ねにしたものが主流ですが、海外では三段のものが多く、一番上の玉には、頭部分ということで目鼻口をつけ、真ん中部分はマフラーや蝶ネクタイをつけた胴体部分としてあり、一番下の部分は足の部分ということのようです。

この雪だるま、誰でも簡単に作れるものですが、より上手に作るには、コツがあります。
まずは、どの位の大きさのものを作るか決め、雪を集めておきます。
雪質は、サラサラのパウダー状のものは、転がしても雪がまとまらず雪だるまには不向きな為、湿気を含んでいる雪がおススメです。
サラサラした雪しかない場合は、水を少し足して湿らせた方がいいでしょう。

次に雪玉を作りますが、下の土台になる方の玉を先に作ります。
まずは、野球ボールくらいの雪玉を固く作り、その球を雪の上で転がしながら、作りたい大きさにします。
ここでのコツは、一方向に転がすだけだと、綺麗な円形にはならないので、色々な方向に転がし、まんべんなく雪玉に雪がつくようにすることです。

下の玉ができたら、次は上の部分です。
作り方は、下の土台の時と同じ方法で丸くしていき、上に乗せるため、少し下より小さめに作ります。
上の玉ができたら、土台の上に載せますが、その時に前もって下の玉の上部を平らにしておくと、乗せた時に安定します。
また、下の玉と上の玉をつなげた部分に、補強として雪を詰めておくと安定感が増すそうです。
これであとは、自由に飾り付けしたら完成です。

ちなみに、この出来上がった雪だるまを長持ちさせるには、最初に作り始める時に下の玉をのせる土台を作って、地面からの熱が伝わらないようにします。
また、日当たりのいい場所は避けて作り、日陰に設置し、霧吹きなどで水をかけて氷に近い状態にしておくといいそうです。

雪合戦について

続いてご紹介する遊びは、皆さんも一度はやったことがある遊びかと思いますが、雪を丸めて投げ合う遊びです。

雪合戦の歴史を見てみると、「源氏物語」の浮舟(うきふね)巻には「「雪ぶつけ」という記述があるので、平安時代くらいからあった遊びではないかと言われています。
また、新潟県魚沼市には、「雪合戦発祥の地」の石碑が建てられあり、その由来書きによると、越後守護の一族上条定憲(じょうじょう さだのり)と越後守護代長尾為景(ながお ためかげ)が争った際に、刀が折れ矢も尽きてもなお、両者は戦いをやめず、雪を固めて投げ合ったことが由来とされています。

ここで気になるのは、雪合戦の遊び方は、昔はどのようなものだったのか、ということです。
インターネット上で色々調べてみたのですが、なかなか見つからず、ようやく見つけたのは、FMひがしくるめがあるお隣の小平市の教育委員会の資料の中の小平第三小学校1月の『学校日誌』、昭和29年(1954年)の雪の記述がありました。

その日誌によると、

「大雪昨夕刻より降り続く此の冬初めてなり、今一尺位、静かな銀世界。
雪は、翌24日(日曜)も降り続け、25日(月曜)になっても降り止まず、欠席者は38名にも上り、前週の月曜日が欠席者10名であったので、その多さが、大雪を物語っている。
雪は、翌26日(火曜)に止んだが、校庭は一面雪野原であった。
そこで、粋な教師の計らいで急遽雪合戦がはじまった。下校前の六時限であった。
大雪合戦、三年より六年まで参加、二年生見学、全教員も参加し、レコードをかけ、さかんなり」とあります。

この学級日誌の「レコードをかけ、さかんなり」という記述から、この時代は運動会の種目のように、音楽をかけながら遊ぶ、一種の冬のレクリエーションのような位置づけで遊んでいたのではないかと想像できるのではないでしょうか?

また、さらに時代は遡り、大正元年(1912年)の『尋常小学唱歌(四年生)』には、「雪合戦」という歌があり、歌詞を見ると

【歌詞】

一、

晴れたる朝の雪の原、
東と西に立ちわかれ、
用意はじめの聲(こえ)の下した、
手に手にとばす雪礫(ゆきつぶて)。

二、

あたりてひるむ卑怯もの、
恐れず進む剛のもの、
雪を蹴ちらし雪をあび、
互に寄する敵味方。

三、

劇戰今と見るうちに、
後(うしろ)にひびく休戰(きゅうせん)の
喇叭(ラツパ)と共に、西東、
一度にどつと鬨(かちどき)のこゑ。

この時代の唱歌とあって、歌詞からは「合戦」という名前にふさわしいような、東西に分かれての激しい雪のぶつけ合いのような様子が読み取れますが、三番の歌詞にあるように、監督している人が頃合いを見計らって、ラッパを吹き、その合図で取りやめるという方式で、勝敗ははっきり決めないような形式で楽しんでいたようですね。

このように勝敗の決めない雪合戦も、時代とともに遊び方に変化もみられるようです。

最近では、チーム対抗で行われる「スポーツ雪合戦」というものもあり、1993年長野県に全国組織として日本雪合戦連盟が発足しています。
この連盟では公式ルールを決め、そのルールは中国やカナダ、北欧諸国でも採用され、現地では日本語のまま「Yukigassenn」と呼ばれ大会も開催されているようです。

それではここで、スポーツ雪合戦について、日本雪合戦連盟で定められた国際ルール及びそれに準じた競技ルールから、簡単にご紹介したいと思います。
まずは、競技チームの人数についてですが、1チーム競技者7名、補欠2名、監督1名の計10名で行います。
試合を行うコートの大きさは、横36m×縦10m。
センターラインで自陣と敵陣にわかれ、それぞれの陣地にバックラインが設定されています。 コート内にはシェルターといわれる、身を隠す盾がそれぞれの陣に2基ずつ設置され、コートの中央に大きめ のセンターシェルターが配置されています。
このシェルターは、身を隠し、相手の雪球を防ぐものとして使用します。
また、シャトーという場所が設置され、この場所はチームの基地として使ったり、試合開始時に雪球を置く場所となります。
勝利を決めるポイントとなるフラッグは、それぞれの自陣バックライン前方に建てます。

競技の中で使われる雪球は、直径約7センチで1セット90個と予め決められており、試合中に雪球を作ることはできないルールとなっていて、この雪球はバックラインより後ろのシェルター後方のシャトーに置かれます。
フォワードは自陣バックラインより後ろに下がってはいけないルールのため、直接雪球を補給することはできないので、フォワードとバックスが連携し、補給することが必要となります。

勝利の条件としては、2チームに分かれて戦い、敵陣に配置されたフラッグを奪い取る、または、敵チームのプレイヤー全てを雪球で撃退すれば勝利。
制限時間内の3分間、3セットマッチ中、2セット先取で勝利が決まりますが、勝利条件が満たされなかった場合、その時点で残っていたプレイヤーが多いほうのチームが勝者。残人数でも決着しない場合は引き分けとなります。
また、フラッグの奪取で10ポイント、残りの人数での決着の場合は人数に応じたポイントを獲得し、そのポイントを競うルールや、残人数でも決着しなかった場合はビクトリー・スローにより決着させるルールなども存在します。
このビクトリースローとは、シャトーの上に置いた標的に雪球を投げて、多く倒したチームが勝ちとなる方法です。

こういったはっきり勝利がわかるスポーツにまで変化してきた雪合戦。
このルールはそのままに、季節や場所を問わず雪球に代わるものを用い、行っている例も出てきているようです。

今年は、様々な制限の下、思いっきり雪合戦もできない場合もあるかと思いますが、ぜひ機会がありましたら、体験してみてくださいね。

参考資料

楽しい雪遊び10種類!子どもたちと冬を満喫しよう

https://hoiku-me.com/activities/outdoor-play/17555/

浮世絵にも描かれていた冬の風物詩、日本の雪だるまの意外な素顔
http://homeclub.misawa.co.jp/sp/column/2018/02/post-357.php

歌川広景「江戸名所道戯尽 廿二 御蔵前の雪」太田記念美術館主席学芸員 日野原健司 解説
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO27612710S8A300C1BC8000?unlock=1

だるま ウキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%A0%E3%82%8B%E3%81%BE

雪だるまの作り方!とことん簡単さを追求した秘訣を大公開!
https://okapon-info.com/archives/453

雪合戦 wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%AA%E5%90%88%E6%88%A6

日本雪合戦連盟HP
https://jyf.or.jp/first/know/

文部省編『尋常小学唱歌』第四学年用
http://blog.livedoor.jp/kiichirou_sakiyama/4gakunen/yukigassen.html

市史編さんこぼれ話 No.6「消えゆく雪合戦」
https://www.city.kodaira.tokyo.jp/kurashi/014/014304.html

温故知新★雪合戦
https://gamp.ameblo.jp/makkarimura/entry-12490118207.html

郡山市民検定

このコーナーは、郡山を離れて30年経つ倉嶋さんが、きちんと郡山のことを覚えているいるかどうか確認するコーナーです。

生まれ育った地ですから知っていて当たり前の事なんですが、もし1問も正解することができなかった場合、郡山出身の西田敏行さんのモノマネをしていただきます。

3問全問正解を累計10回獲得した場合、心躍る素敵な商品をご進呈致します。


今回のテーマ

今回は、「デコ屋敷」がテーマです。

■第1問

デコ屋敷とは 、郡山市西田町高柴にあり、江戸時代から約300年にわたって伝統の技を受け継ぎ、民芸品を作り続けている工房4軒などからなる集落のこと。
デコ屋敷の「デコ」は人形を表す「木偶(でく・もくぐう)」のことで、人形屋敷という意味です。
現在、高柴地区は郡山市に属しますが、江戸時代は三春藩領の高柴村であったため、その名残で三春駒や三春人形と呼ばれるようになりました。
三春駒や、木型に和紙を貼りつけて作る張子人形など、数々の郷土民芸品を制作し、販売しています。

日本三大駒の一つである三春駒は、昭和29年に十二支の郷土玩具として日本最初の記念切手の絵柄に採用され、「黒駒」は子宝・安産・子育てのお守りとして、また「白駒」は老後安泰・長寿のお守りとして作られています。

さて、この日本三大駒、福島県の三春駒の他に青森県の八幡馬、そしてもう一つは次のうちどれでしょうか?

1.岩手県のチャグチャグ馬コ
2.宮城県の木下駒
3.秋田県の中山人形

■第2問

先ほど、デコ屋敷には、民芸品を作り続けている工房4軒があるというお話をしましたが、この4軒、次のうち実際にはない工房はどれでしょうか?

1.本家 恵比寿屋
2.本家 大黒屋
3.本家弁天屋

■第3問

デコ屋敷には休憩所的な存在の「おいち茶屋」という古びた飲食店があります。
店内では、そばなどのお食事をはじめ、ソフトクリームも食べられます。
このおいち茶屋には「デコざる」というお食事メニューがありますが、このデコざる、冷たいお蕎麦ととあるものがセットになっています。

そのとあるものとは次のうちどれでしょうか?

1.「ダッタンそば」を粉末にし、ソフトクリームに練り込んだダッタンソフトクリーム
2.三春名物の三角油揚げをこんがり焼いたほうろく焼き
3.名物おいちだんご餅

以上、すべての問題の解答は、番組の中で。

さて、本日は「雪と遊ぶ。雪に親しみ、雪と楽しむ」をテーマにお送りいたしました。

番組では、放送内容他、ポッドキャストのみ聴くことができる放送内容の予告、放送を振返る放送後記、そして、毎週月曜日に放送しているFMひがしくるめの放送内容など、ポッドキャスト配信をしています。

皆さんのお好きな時間に、お好きな楽しみ方を、ぜひお試しいただければと思います。

放送をお聞きいただいた皆様、メッセージをいただきました皆様、本日もありがとうございました。

番組では、特設サイトのメッセージボード、または、KOCOラジの メッセージフォームにて、皆様からのメッセージ、ご感想をお待ちしております。

次回も、「Blooming Days PLUS-日々是好日-」で、皆様とお耳にかかれることを楽しみにしております。