Blooming Days,January’11|倉嶋桃子|85.4MHz FMひがしくるめ

Blooming Days - 日々是好日 -

Blooming Days,January’11

  • PODCAST

    ※アプリをインストールしてお聞きください。Spotify Freeはずっと無料のプランです。 期間限定でもなければ、登録にクレジットカードも必要ありません。 放送後記は、放送終了後に公開します
  • facebook

  • Twitter

みなさん、こんにちは。倉嶋桃子です。

1月も第3週目に入りましたが、ここのところ関東地方でも寒さが厳しい日が続いています。
服装を工夫したり、栄養のある温かい食事をとったり、しっかり体を休める時間を作るなど、意識的に体調管理をされている方も多いことでしょう。

冬の体調管理というと、みかんなどの柑橘系をよく食べるという方、いらっしゃるでしょうか?
特にこの時期食品売場で目立つ柑橘系と言えば、みかんの他に、金柑があります。
そのまま食べても美味しい金柑ですが、私は沢山手に入った時には、シロップ漬けにしたりジャムを作って食べたりします。

この金柑、栽培は主に、温室・ハウス・露地の3つがあり、今の時期は露地物も手に入ります。
また、最も美味しく、かつ沢山出回る時期は、1月中旬から3月にかけてということですので、これから店頭に並んでいる金柑はおススメということになります。

ここで、美味しい金柑を選ぶポイントをご紹介します。
色が濃く艶があり、粒が大きく表面に張りがあって重いものがポイントです。
また、ヘタの部分が茶色っぽく枯れているようなものは避けた方がいいでしょう。

また、すぐに食べずに保存する場合は、収穫されてからの時間にもよりますが、室内常温に置いても1週間くらいは大丈夫のようです。
冷蔵庫に入れる場合は、乾燥しないように、ビニールなどにいれてから保管すると、2週間程度は持つようです。

最後に、気になる金柑の栄養素ですが、柑橘系の果物の中でも皮ごと食べられる金柑はビタミンCが豊富ということで風邪の予防、また咳止めやのどの痛みを抑える効果があります。

また、これまでの様々な研究によると、柑橘類の皮の部分には、ヘスペリジンという成分があり、この成分には、毛細血管の強化や血中コレステロール値の改善効果、血流改善効果、抗アレルギー作用、発がん抑制作用などあって、皮ごと食べられる金柑は、まさに健康維持には最適なこの時期の食べ物ということになります。

健康な体作りは、一日ですぐにできることではありませんので、美味しく食べて、笑顔で元気に過ごしてまいりましょう!

それでは、本日の放送内容です。

「Food」in bloom~Vol.1~

今日、1月11日は塩の日です。

今から454年前の永禄10年(1567年)、今川氏との同盟を破棄して東海方面へ進出を企てた武田信玄ですが、それに怒った今川氏が北条氏とともに、武田側に塩が入らないようにしました。
領民が塩が絶たれて困っていたところに、長年敵対関係にあり武田信玄のライバルとして知られる上杉謙信から越後の塩が送られ、1月11日に武田信玄の領地である松本藩領(現在の松本市)に到着したことから、このことを記念して、この日に塩市(しおいち:現在のあめ市)が開かれるようになったといわれています。
この出来事は「敵に塩を送る」という言葉の由来ともなっており、敵対関係にある相手でも相手が苦しい時には助けるという意味で使われています。

今日は、塩の日に因んで「人類の進化と切っても切れないお塩のお話」をテーマに塩の話題をお送り致します。


塩とは

塩とは、塩化ナトリウムを主な成分とし、海水の乾燥・岩塩の採掘によって生産される物質のこと。
塩味をつける調味料として、また塩漬けなど保存の目的で食品に使用されるほか、ソーダ工業用・融氷雪用・水処理設備の一種の軟化器に使われるイオン交換樹脂の再生などにも使用されています。

一口に塩と言っても、海水から採られた海塩、海水の塩分が結晶化した地層から採掘する岩塩、塩湖が干上がって出来た塩類平原などから採取する湖塩、塩を含んだ塩化物泉の温泉・地下水からの採取する井塩(せいえん/山塩:さんえん)と大きく分けて4つの原材料から作られています。

海塩には、イオン交換膜透析法により、海水を煮詰めて作られ、ミネラル等の添加のない一般的に販売されている食塩、海水を塩田などで、太陽光と風だけで数ヶ月かけて結晶化させた完全天日塩、海水を塩田などで濃縮した後、平釜で煮詰め結晶化させた平釜塩、輸入した原塩ににがり等のミネラルを添加したり、イオン交換塩ににがり等のミネラルを添加して成分調整を行った再生加工塩があります。
日本では岩塩としての資源がなく、固まった塩資源は採れない事や、年間降水量も世界平均の2倍で塩田に不向きであるため、塩を作るには、もっぱら海水を煮詰めて作られています。

日本の塩の歴史

日本で塩が使われるようになったのは、縄文時代の終わりから弥生時代にかけてといわれています。

狩りをして暮らしていた頃は、動物の肉だけではなく多くの塩分が含まれている内臓や骨の髄まで食べていたため、塩を別に取る必要がありませんでした。
その後、農耕、定住生活を行うようになると米などの穀物や野菜を主に食べるようになり、必要な塩分を塩から取るようになったと考えられています。

日本におけるもっとも古い塩作りの方法は、干した海草を焼いて残った塩の混ざった灰をそのまま使う方法です。
6~7世紀になると干した海草に海水をかけ、かん水(濃い塩水)を採るようになり、それを土器に入れて煮詰めて塩を作るようになりました。
この方法は日本独特のもので「藻塩焼き(もしおやき)」と呼ばれます。

9世紀になると効率的に塩を得るために干満の水位差を利用した「入浜式(いりはましき)」の塩浜と人力で 海水をくみあげる「揚浜式(あげはましき)」という「塩浜」の形に発達しました。
その後、海に面する日本では伝統的な塩つくりが行なわれていましたが、昭和46年(1971年)、塩業近代化臨時措置法が発令され、民間企業が日本の海水から塩を製造してはならない、民間企業が独自に海外から塩を輸入してはならない となり、日本の塩田が全廃させられました。

国は塩田の代わりに、「イオン交換膜法」と言う日本独自の「イオン交換膜電気透析法」の原理で、海水中からナトリウムイオンと塩化物イオンなどを集めて濃縮する方法を採用すると同時に、オーストラリア、メキシコの天日塩を大量に輸入することで対応しましたが、各地で塩田復活の消費者運動が起こり、塩田の復活は認められなかったものの、専売公社が輸入する海外の天日塩を原料に、再製加工する塩は認められることとなりました。
この明治38年がら92年間続いた塩専売法も、平成9年(1997年)3月に廃止され、現在では、国内で海水から自由に塩を作ったり、海外の天日塩、岩塩を自由に輸入販売することができるようになりました。

このように、人間と塩とは古くから切っても切れない関係にありますが、どうして人は生きていくために塩を必ず必要とするのでしょうか。
1曲お送りした後、お話続けます。

「Food」in bloom~Vol.2~

人間の体液は、約0.85%の濃度の塩分が含まれています。
体重50kgの人であれば、約255gの塩が体内に存在します。
体液の調節、心臓、筋肉や神経の機能維持など、私たちの健康維持に塩は欠かせません。
体内の塩分濃度が少なくなりすぎると、痙攣、嘔吐、無気力などの症状が起こったり、最悪の場合には死に至ることもありますが、塩分濃度が高くなりすぎると体内の水分の動きに異変が起きてむくみが生じたり、高血圧の原因になったり、体温調節が上手くいかなくなるなどの原因になります。

厚生労働省が出している摂取量の目標値(2020年版)によると、男性が1日7.5グラム未満、女性6.5グラム未満。
そして、世界保健機関の目標値は5グラム未満とされています。
小さじ1杯の塩がおよそ6グラムですから、1日に小さじ1杯に満たない量と聞くとごく少なく思えますが、人類の進化から“人間が生きていく上で必要な塩の量”を探ってみると、もしかしたら、これらの目標値でさえ“塩分のとりすぎ”なのかもしれません

一体どのくらいの量が適正なのでしょうか。


適正なお塩の量とは?

世界にはお塩を食べない民族、人たちも多く暮しています。

アフリカのケニア南部とタンザニア北部に住むマサイ族の人たちは、普段食べているものは牛やヤギのミルクだけ。
お肉などは、特別な時にしか食べず、ミルクが出なくなる干ばつ時にはウシの血液を飲むこともあるそうですが、主食は「ミルク」です。
大人は一日に2リットルものみ、その間お塩を口にすることはないとのこと。
「塩」を意味する単語すらないそうです。

ただ、彼らが主食としている牛乳の中には、100mlあたり、およそ0.1gの塩が含まれていることになるので、大人が一日に2リットル飲んだ場合、2gの塩を摂取できていることになります。
日本人の平均塩分摂取量がおよそ10gと言われているので、およそ5分の1。

他にもマサイ族のようにほとんど塩をとらない民族がいます。
辛味を調整する。
ブラジルとベネズエラの国境付近、ネグロ川の左岸支流とオリノコ川上流部、主にアマゾンで狩猟採取をして暮らしているヤノマミという民族。
彼らの主食は、野生動物や川魚、昆虫、タピオカの原料としてもしられているキャッサバなど。
これらを食べるときには、お塩で味をつけることはなく、塩分摂取量はマサイ族よりも少ない一日1g以下とも言われています。

また、極北地方に居住する採集狩猟民のイヌイットの人たちの食生活は、アザラシのお肉などを煮たり焼いたりせず、生で食べていて、一日の食塩摂取量は一般的な数値として平均4グラムと言われています。

このようにほとんどお塩を食べない食生活は「無塩文化」とも呼ばれていて、食材に含まれる一日1g~4gほどのわずかな塩分のみで暮らしています。
この無塩文化の人々の健康状態を調査した資料によると、日本人の場合、健康的な人で30代頃の最高血圧は110mmHg(ミリメートルエイチジー)ほどですが、年齢とともに次第に血圧が上がっていくという傾向があるものの、彼らは、60代になっても最高血圧が110という人も珍しくなく、血圧が高いために引き起こされると言われている病気、例えば脳卒中や高血圧症といったものにかかる人がいないという話もあります。

一方で現代人の私たち日本人の平均は、およそ1日10グラム。
塩分とりすぎの状態が続くと、血液中に増えた塩分を薄めるために水分(血液の量)が増えて血管を圧迫し、「高血圧」を招きます。
さらに、そのような状態が長期間続くと、血管が傷つき動脈硬化になったり、脳の血管が破裂して脳卒中を起こしたりする危険が高まります。
また、最近の研究では、塩を多くとり続ければ、脳に“塩を中毒的に求める物質”が増えて、塩をとらずにはいられなくなる危険性があることもわかっています。

では、どうして私たちは、このような危険な食材である塩を摂らないと生きていけないのでしょうか。
この後、人類の進化とお塩の関係について、お話続けます。

「Food」in bloom~Vol.3~

さて、ここからは、毒にも薬にもなるお塩がどうして人間の体に必要なのか、人類の進化とお塩の関係についてお話し続けます。


人類の進化とお塩の関係について

そもそも地球上の生命は、海水の中で生まれ、進化してきました。
そして、塩の主成分である「ナトリウム」を体に取り込んで、生命維持のために使う仕組みを生み出しています。
その遠い子孫である私たち人間も、ナトリウムなしでは生きていけません。

たとえば、私たちの心臓や、脳の神経細胞なども、ナトリウムが生み出す電気エネルギーによって活動していて、海の中で生命が誕生して以来、生き物はみな、ナトリウムを使って命を維持する仕組みをずっと受け継いできています。

そして、今からおよそ4億年前、ずっと海の中で暮らしてきた祖先たちが、陸に上がり、次第に海から離れた内陸へと進出し、2億5000万年前ころになると、陸上で、生活し始めます。
海の中と違って陸の上には生命活動に欠かせないナトリウムがなく、人間は「舌」を進化させ、陸上に存在するわずかな塩分でも感じ取って摂取する能力を身に着けました。

舌だけではありません、せっかく摂取した大事な塩分を逃さないように、腎臓もまた、老廃物を排出する「尿」の中から、ナトリウムを再び血液中に取り戻すという進化を遂げています。
この進化によって、99%以上のナトリウムが血液中に取り戻され、体内にはおよそ200グラムの塩が常に保たれています。

その後、人間は、農耕によってたくさんの穀物や野菜を手に入れますが、大量に食べ始めた穀物や野菜には、ナトリウムがほとんど含まれていないため、ナトリウム不足を補うために、およそ8000年前、人類は塩を作り始めます。

人類がさまざまな方法で大量の塩を手にするようになると、塩はナトリウム不足を補うサプリメントにとどまらず調味料へと変化していきます。

今からおよそ2500年前、現在のイランを中心に栄華を極めていた「ペルシャ帝国」では、大量に岩塩が採掘され始め、塩の塊がお金ほどの価値を持つようになったと考えられています。

なぜここまで塩が人間を虜にするのか、その謎は、先程お話した舌の進化にあるようです。
舌の表面には、「味らい」と呼ばれる味を感じる器官が、およそ1万個ありますが、実はどの味を感じるにも、塩が重要な役割を果たしています。
最近の研究では、「糖分だけ触れても何も反応しないのに、糖分とナトリウムが一緒に触れたときだけ甘みを感じる」という機能があることがわかってきました。
これは、スイカに塩を振ると甘みを強く感じるのと同様、うま味や脂の味なども、わずかでも塩が一緒に触れると、より強く味を感じる仕組みになっています。

4億年前に塩の乏しい陸上で生き延びようとしてきた人間の遺伝子が、少量の塩でも取り込もうとする体の仕組みを作り上げてきました。
そのため、ついつい塩分を摂りすぎて病に苦しむことにもなっています。

体内の塩分量をコントロールし続けている腎臓。
腎臓は筋肉と違って鍛えることができません。
年齢ごとの腎臓の大きさを調べてみると40代を越えると腎臓が次第に小さくなり始め、機能が衰えていくことが明らかになっています。
高齢化社会になって腎臓が劣化していくことを考えると、減塩して腎臓に負担をかけないことが一番なのかも知れません。

今日の放送では「人類の進化と切っても切れないお塩のお話。」についてお送りしました。
明日の郡山コミュニティ放送ココラジでは、「減塩?無塩?お塩と体の不思議な関係」についてお送り致します。
減塩は果たして体にいいことばかりなのか、そのあたりのお話をいたします。
お時間ある方、ぜひお聴き下さい。

参考資料

塩 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A1%A9

現代人は「塩中毒」!? 人間が塩のとりこになる驚きの理由 | NスペPlus
https://www.nhk.or.jp/special/plus/articles/20191206/index.html

意外に知らない塩のことその3、日本の塩の歴史と専売制
https://corezoprize.com/salt-history

塩の基礎知識 | Alter Trade Japan
https://altertrade.jp/guerande/basics

食塩摂取しない人々
http://www.music-tel.com/naosuke/nao-h/salt15nai3-6-20.html

メッセージをお寄せいただいた皆さん、ラジオをお聴き頂いた皆さん、本当にありがとうございました。

番組では、ポッドキャストによる配信をおこなっています。1/11分については、放送終了後に更新いたします。

また、番組では皆様からのメッセージをお待ちしております。「試してみたよ」「作ってみたよ」といった番組で取り上げた内容のご感想、みなさんが感じる幸せのひとときなど、ぜひお聞かせくださいませ。

なお、番組の構成上、時間の都合でリクエスト曲にはお応えできない可能性がございます。ご容赦くださいませ。

それでは、また来週、月曜日15:00にお耳にかかりましょう。

お相手は、倉嶋桃子でした。

Super Music Wide