Blooming Days - 日々是好日 -

Blooming Days, October’26

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2020年10月26日(月)

みなさん、こんにちは。倉嶋桃子です。

10月も最終週となり、暦の上では「霜降(そうこう)」といって朝晩の冷え込みがさらに増し、北国や山里では霜が降り始める頃、という時期になります。

昔の人は、氷の結晶である霜が降りている様子をみると、雨や雪のように空から降ってきたものだと思っていたため、霜は降るとか降りるといった表現をしたそうです。

霜と聞くと秋が終わりを告げ、冬の気配という気分になるのですが、今週はやっと安定した秋晴れが続く予報も出ていますので、秋を存分に感じながら、冬へ向かっていきたいものです。

さて、話は変わって最近近所のお庭を見て気がついたことがあります。
それは実をつけていた柿がすっかり色づいていること、そして青かったみかんの実が色づいてきたこと。

スーパーの地元野菜のコーナーにもこれらの果物が並んでいたりもしますので、ご近所のお庭の柿やみかんも、もう食べられる時期なんでしょうね。

田舎に住んでいた頃は、ほとんどのお家のお庭には、たいてい柿の木やみかんの木、イチジクなどがあって、秋には収穫をしたものですが、それらの実を全部とることなく、いくつか残すことをしていました。

それは、来年の農作物の豊作を祈ったり、食べ物がなくなってくる時期に、山の鳥たちが食べられるように残す意味があると祖父母が話をしていました。

このお話、子どもの頃から日常生活の中で、普通に聞いていた話だったので、特に深い意味など考えずにいたのですが、暦に関する資料を調べてみると、昔の人は身近な柿の木を「霊木」とし、ある地域では亡くなった人の魂は柿の木に降りて帰ってくると言われ、あの世とこの世を結び、人間の魂と共鳴する魂を持つ木だと考えられていたそうです。

また、果実というものを、その木が一年のうちに実らせた魂が具現化したものだと捉え、その魂の宿る木として存続するために残しておいた、という話もあります。

今となっては、このような意味合いを知って祖父母が私に伝えていたのかどうかはわかりませんが、柿の木を見るたびに祖父母を思い出し、気持ちがふと温かくなるように感じます。

皆さんも、何気なく人から聞いた習わしなどで、なぜそんなことを言っていたのか気になることがあれば、調べてみると面白い事柄がわかるかもしれませんよ。

それでは、本日の放送内容です。

「Living」in bloom

北海道や東北山間部からは初冠雪の便りが届くなど、日本もだんだんと冬へ移り変わっていく時期になりました。

寒くなってくると恋しくなる暖房器具といえば「コタツ」。

最近では、海外の方も日本式のコタツのぬくもりが気に入り、購入する方もいるようです。

今回の「Living」in bloom では、「寒くなると恋しくなる暖房器具。コタツのお話」と題して、コタツの歴史やコタツにまつわる話などをお送りします。


コタツの歴史

コタツの起源は、意外にも古く室町時代にまでさかのぼります。

当時のコタツは、囲炉裏の火力を落として灰をかぶせ、その上に簀の子に短い脚をつけた台を置き、衣服をかぶせたものだったそうです。

その後、床の一部を少し掘り下げ、低い位置にいろりを設置する現在の掘りごたつのような形になりました。

江戸時代には、大勢が一度に入れる「大炬燵(おおごたつ)」というのもあり、火鉢とともに使われていました。

この時のコタツの熱源は、木炭(もくたん)、練炭(れんたん)、豆炭(まめたん)、など。

炭の寿命を延ばすために、紙や灰などを上にかけて使っていたようです。

またこの時代、お寺や武家では客用の暖房器具としては火鉢を使い、家人(かじん)用の暖房としてコタツを使っていましたが、その後、火鉢とやぐらを組み合わせた可動式の「置きゴタツ」が生まれ、庶民にも広まっていきました。

明治時代になって、それまで置きゴタツが一般的だったところに、「掘りゴタツ」が登場します。

発案者は、イギリス人の陶芸家バーナード・リーチ氏。

正座が苦手であることから東京上野の自宅に小さな掘りゴタツを作りました。

この掘りゴタツの特徴は、江戸時代の大炬燵と違い、熱源を置く段が、足を下す段よりも深く作られ、耐火機能が高いものでした。

その後、火傷や一酸化炭素中毒を起こしやすかった木炭や炭団(たどん)といった熱源は、大正後期に入り電気を用いたコタツに代わり、戦後にかけて、赤外線ランプヒーターや石英管(せきえいかん)ヒーターを備えた、現在の私たちが慣れ親しんでいるスタイルのコタツが確立されていきました。

コタツを出す日が決まっていた?!

現代も冬の暖房器具として使われているコタツですが、江戸時代にはコタツを出す日が決まっていました。

「亥の月亥の日」をコタツ開きと呼んで、この日にコタツを使い始めたと言われています。

また身分によっても出す日が違っており、武家では「最初の亥の月亥の日」に、「二番目の亥の日」は庶民が出したそうです。

ここで言う亥の月とは、旧暦の10月のこと。

新暦が採用されて以降は一ヶ月遅らせた11月の最初の亥の日になります。

また、亥の月という言葉の中の「亥」という言葉は、干支でおなじみの十二支のイノシシのことで、このイノシシは、仏教の守護神で炎の神「摩利支天(まりしてん)」の神使(しんし)とされ、「火を免れる」つまり火災が起こらないと考えられていました。

このことから、家の防火を願うということで、亥の日に暖房器具を出すという風習になったようです。

ちなみに、2020年の最初の亥の日は11/4(水)、2番目の亥の月亥の日は11/16(月)とのことです。

まだコタツ開きをしていない方は、ご参考になさってください。

海外のコタツの話

さて、ここまでコタツにまつわる話をしてまいりましたが、実は、海外でも似たような暖房器具が存在します。

例えば、イランの「コルシ」。

見た目も日本のコタツそっくりで、ヒーターの上に机を置き、その上に布団をかぶせるというスタイル。

イランのお正月であるノウルーズ(春分の日)やヤルダー(冬至)には、家族が集まり、コルシを囲んで床に座り、食事をするのが恒例だそうです。

また、スペインでは「ブラセロ」という暖房器具があります。

これは、「Mesa camilla(メサ カミージャ)」という専用のテーブルに、ブラセロと呼ばれる金属製の熱源を設置し、そのテーブルの上から毛布をかけて使用するそうです。

昔は、このブラセロの中にオリーブオイルを抽出して残った種の搾りかすなどを使用し、後に石炭などが用いられていましたが、一酸化炭素中毒や火事の危険性があったため、現代は電気式になっています。

机と熱電が一体となっている日本のコタツと違い、スペインのブラセロは可動式なので土台と合わせて使うと、どんなテーブルにも使用することができ、椅子やソファーに座ったまま足を入れるスタイルで、使い勝手は良いようです。

他にも、アフガニスタンの「サンダリ」、トルコの「キュルス」などがあります。

日本のコタツ文化が、似たような使い方で海外の一部の地域にもあるというのは、不思議な文化のつながりを感じます。

まとめ

近年は、エアコンの暖房性能も向上し、スイッチをいれればすぐに部屋が暖まるため、コタツを使う家庭は少なくなったとも言われています。

最近コタツを使っていなかったという方も、これから使ってみたいと思っている方も、ぜひ今年は「コタツ開き」をしていただき、お家の中に居心地のいい空間を作って、日本の冬を改めて味わってみるというのはいかがでしょうか?

参考資料

コタツの歴史は室町時代から?その歴史と最新事情
https://www.homes.co.jp/cont/press/rent/rent_00345/

こたつの雑学と歴史
https://ameblo.jp/rakuenkitan/entry-12560178409.html

2020年こたつを出す日はいつ?
https://jpnculture.net/kotatsu/

南スペインでまさかのコタツ?アンダルシアの冬を乗り切る暖房器具「ブラセロ」
https://wakuwork.jp/archives/12366 

コルシWikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%AB%E3%82%B7

アフガニスタンの炬燵
https://ameblo.jp/pwjafghanistan/entry-10213598339.html

コタツはトルコの文化?
https://ameblo.jp/havadar/entry-11413259161.html

「Food」in bloom

10月も後半に入り、日に日に寒くなってきました。

寒い日のおやつといえば中華まん。

私が子供の頃には、あんまんと肉まんの2種類くらいしかありませんでしたが、最近ではピザまん、チャーシューまん、カレーまんなど色々とバリエーションもあるようです。

今日の「Food」in bloomでは、一口食べると心も体もほっとする中華まんのお話についてお送りします。


中華まんとは

中華まんとは、小麦粉、水、砂糖、酵母、ベーキングパウダーなどをこねて発酵させて作った柔らかい皮で様々な具を包み、蒸した饅頭のこと。

皮の中の具の種類などによりそれぞれ個別名称もあり、肉まん、あんまんなどの他に、豚角煮まん、てりやきチキンまん、チーズまん、グラタンまん、餃子まん、チョコレートまん、カスタードクリームまん、焼き芋まんなどバリエーションも豊富です。

日本では中華街に伝わった大正・昭和の頃から各地で食べられており、家庭で作られることは少ないですが、スーパーなどで売っているチルドや冷凍食品のもの、菓子店やコンビニで蒸し上げた状態で売っているすぐに食べられるものがあります。

中華まんの歴史

中華まんは、中国の三国時代(220年頃)、蜀の国の軍帥・諸葛亮(しょかつりょう)が作らせたことが始まりといわれています。

当時の中国では、川の氾濫を沈める為に川の神の為に人身御供(ひとみごくう)(人柱)を立てて、人の首を川に沈めると言う風習があり、部下を犠牲にできない孔明はその代わりに、小麦粉で練った皮に肉を詰めそれを人間の頭に見立てて川に投げ込んだところ、川の氾濫が静まった事から、この料理が始まったとされています。

中華まんは料理であると同時に、餡子などを用いた和菓子の饅頭のルーツにもなっています。

日本で最初に登場したのがいつなのかは諸説ありますが、「中村屋」での発売は、1927年の「天下一品 支那饅頭」が最初で、これは大正14年に同社創業者の相馬夫妻が中国へ視察旅行した際に目に止まった「包子」(パオズ)と呼ばれていた具の入った饅頭を元に、帰国後、日本人向けのあっさりした味付けに改良し、一般の人に親しまれるようになったと言われています。

それ以前にも、中華街などの専門店や一部の中華料理店では、本場中国の中華まんが売られていたそうですが、どうも油っぽかったようで日本人の好みには合わなかったようです。

神戸中華街(南京町:なんきんまち)の「老祥記(ろうしょうき)」の先代は、1915年に「豚饅頭」として売り出した同店の「中国包子(ちゅうごくぱおず)」が日本の中華まんの起こりであるとしていますが、現在の日本の中華まんと同じものかどうかは定かではありません。

全国的には肉まんと呼んでいる「豚肉の入った中華まん」ですが、関西などの一部の地域では、豚まんと呼ばれています。

これは、「肉」といえば、食肉全般を指す関東に対し、関西では牛肉を「肉」、豚肉を「豚肉」、鶏肉を「かしわ」と呼んでおり、肉まんと表記することで「牛肉」が入っていると誤解を与えるおそれがあると言うことから、豚肉が入っている中華まんを「豚まん」と呼んでいるそうです。

ちなみに、「肉まん」「豚まん」の違いと同様に、お好み焼きの場合も牛肉と玉子入りは「肉玉」、豚肉と玉子入りは「豚玉」と呼んでいます。

好きな中華まんランキング

一口に中華まんといっても、定番の肉まん、あんまんから、ふかひれまんやチョコレートまんなどの変わり種までバリエーションも豊富です。

インターネットプロバイダの@niftyが2017年に行なった調査によると、好きな中華まんの1位は肉まん・豚まんで、全体の85%以上を占める割合となっています。

地方によって食べ方が異なる肉まん

この肉まん・豚まん、関東では、なにもつけずに食べるのが一般的ですが、東海地方から西に行くにつれ、何かしらをつけて食べる県が多くなります。

大きく分けると、からし、酢醤油のみ、からしメインに酢醤油、酢醤油メインにからしなど、地域によって食べ方が異なります。

Jタウンネットの調査によると、関西では、からしメイン、九州では、酢醤油メイン、中国地方では、からし、酢醤油が混在しているものの、関西からの影響を受けているのか、どちらかと言うとからしのみが多く、西に行くほど酢醤油メインで食べる人が増えています。

また、四国も中国地方同様、からし、酢醤油が混在するものの、どちらかと言うとからしをつけて食べる人が多いようです。

そのほか、地域を問わずソースをつけて食べるという人も多く、特に東京や大阪など大都市にこの傾向が見られるようです。

本格的な冬の到来に食べたくなる食べ物「中華まん」。

寒い日にハフハフしながら食べる中華まんは小腹が空いた時のおやつにぴったりです。

あったかい肉まんで、体も心もあったかく過ごしてくださいね。

参考資料

中華まん
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E8%8F%AF%E3%81%BE%E3%82%93

好きな中華まんランキング 1位 肉まん・豚まん 85%、2位 あんまん 40%
https://news.nifty.com/article/item/neta/12225-170111009814/#:~:text=%E5%A5%BD%E3%81%8D%E3%81%AA%E4%B8%AD%E8%8F%AF%E3%81%BE%E3%82%93%E3%81%AE%E7%A8%AE%E9%A1%9E,%E3%81%AF%E4%BB%A5%E4%B8%8B%E3%81%AE%E3%81%A8%E3%81%8A%E3%82%8A%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82

肉まんの「食べ方」といえば? 関東は「何もつけない」関西「からし」九州「酢醤油」
https://j-town.net/tokyo/research/results/224811.html?p=all

今日もお聴きいただきありがとうございました。

番組では、ポッドキャストによる配信をおこなっています。10/26分については、放送終了後に更新いたします。

また、番組では皆様からのメッセージをお待ちしております。「試してみたよ」「作ってみたよ」といった番組で取り上げた内容のご感想、みなさんが感じる幸せのひとときなど、ぜひお聞かせくださいませ。

それから、番組の構成上、時間の都合でリクエスト曲にはお応えできない可能性がございます。ご容赦くださいませ。

それでは、また来週、月曜日15:00にお耳にかかりましょう。

お相手は、倉嶋桃子でした。