Blooming Days - 日々是好日 -

Blooming Days, October’12

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    放送後記
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2020年10月12日(月)

みなさん、こんにちは。倉嶋桃子です。

先週は台風の接近と秋雨前線の影響もあり、11月中旬ごろの気温の日が続きました。
慌てて厚着をしたり衣替えを一気に済ませた、という方も多かったのではないでしょうか?

今週の関東地方は、現在の天気予報を見てみると、週の後半あたりに傘マークがあるようですが、全体的には穏やかな日もあり、昼間は暖かな陽気を感じる時間もありそうです。

貴重な晴れ間を利用して、外での活動や家事全般、またはリフレッシュタイムを作ったりしてみてくださいね。

今回の台風は、関東を直撃することなく遠ざかりましたが、まだ台風の発生は続くようです。

防災対策の見直しをしておくのもいいかもしれません。

冬支度といえば、野生の動物たちも冬に備えて活動が活発になっているようです。

今年は特に、山中の熊の餌である木の実が不作であるからか、里に降りてくる熊のニュースが多くみられます。

観光地など、自然の多い地域へ行かれる方は、地域の情報をしっかり取り入れ、事故に合わないよう気をつけてお過ごしください。

それでは、本日の放送内容です。

「Food」in bloom

接近していた台風と秋雨前線の影響で、関東地方では、長い時間に渡って雨が降り続き、気温の低い日が続いています。

特に朝晩はすっかり涼しくなり、近所のコンビニでもおでんの販売が始まりました。

好きな鍋物のランキングで19年連続で1位となっているおでん。

今日のFood in bloomでは、寒い日にうれしい、熱々おでんのお話をお送りいたします。


おでんとは?

おでんとは、鰹節と昆布でとった出汁に味を付け、さつまあげ・はんぺん・ちくわ・つみれ・蒟蒻・大根・お芋・ゆで卵、その他いろいろな種を入れて、長時間煮込んだもの。

関西地方では、関東煮(かんとだき)とも呼ばれ、田楽の「でん」に女房ことばで接頭語の「お」が付き、おでんと呼ぶようになりました。

田楽とは、もともと食べ物の名前ではなく、平安時代に豊穣祈願のために踊った舞のことを指す言葉で、豆腐を串に刺した様子がこの舞を踊っている姿に似ていることから、この料理を「田楽」と呼ぶようになりました。

江戸時代になると屋台で「おでん」が売られるようになり、うどんや団子などと並び、江戸の町で人気になります。

さらに具材の種類も増えていき、豆腐以外にもコンニャクや里芋、ナス、魚など、ただ、この頃までのおでんは、現在の煮込んだおでんではなく、串に刺して焼いたものにお味噌をつけて食べるものでした。

煮込み田楽と焼き田楽

味のついた汁で具材が煮られるようになったのは江戸後期以降。

関東で醤油の醸造が盛んになり、これをきっかけとして江戸において、醤油にみりんなどを加えた甘辛い汁で煮込んだおでんが誕生したと言われています。

その後、「おでん」は「煮込み田楽」のことを、「田楽」は「焼き田楽」のことを指すようになりました。

現在のおでんである「煮込みおでん」は、大正時代に東京の料理人によって大阪に持ち込まれますが、当時、関西の「おでん」は、串に刺す「田楽」のことを意味したため、東京から持ち込まれた「煮込みおでん」と区別するために「関東煮(かんとだき)」と呼ばれていました。

「関東煮」は、濃い醤油ベースでやや塩辛い味付けだったため、関西の人の口には合わず、関西特有の昆布ダシや薄口醤油を使った少し甘く薄めの味にアレンジされました。

その後、鯨食が盛んだった土地柄を反映し、 クジラの舌 「さえずり」 や皮「コロ」、牛すじやタコなど、関西独自の具材が生まれ、 これらの具材から出る複雑な味わいのダシが独特の美味しさを引き出し、関西で大人気となります。

この「おでん」の歴史に大きな変化をもたらしたのが、1923年(大正12年)に発生した関東大震災。

この時、関西の料理人が関東に集まり、炊き出しのボランティアで振る舞ったのが、関西風にアレンジされた「関東煮」だったそうで、これにより関西風の出汁の利いた「おでん」が関東で広がることになったと言われています。

昭和以降のおでんの変遷

昭和初期から昭和20年代後半まで、おでんは、屋台・おでん専門店・駄菓子屋などで食すもので、家庭内ではあまり食べられていませんでした。

戦後、復興する経済とともに、練り製品も惣菜や素材として市場などで販売され、“作るそばから売れた”という時代を迎えます。

この後、「汁の素」のような商品が発売され簡便性も増すなどして、家庭でも気軽におでんが食べられるようになりました。

味つけにしてもおでん種にしても変化の少ないと思われがちな「おでん」ですが、この四半世紀、急激に進化を遂げています。

一品一品きれいに盛りつけた懐石風おでん、トマトやブロッコリーなど野菜豊富なおでん、夏にいただく冷やしおでん、静岡風や名古屋風などご当地おでんのブームなど。

コンビニエンスストアでのおでん販売の増化や、個食に対応したレトルトパックの販売増など、気軽におでんが買えるようにもなりました。

また、フレンチやイタリアンの調理法を取り入れた、自由で大胆な発想でおでんに新風を巻き起こすお店も続々と登場しています。

コンソメベースのフレンチおでんや、トマトベースのイタリアンおでんなど、海外の料理文化を取り入れた、新しいおでんを看板メニューとして掲げています。

大根にポルチーニ茸のソースをかけたもの、季節の美味しい海鮮を使った海おでん、中華風のスパイシーおでんなど多種多様です。

まとめ

鍋料理の喫食率(きっしょくりつ)を調査したアンケートでは、1位「おでん」、2位「すき焼き」、3位「キムチ鍋」の順。

この質問項目をはじめた1997年から2018年の22年間のなかで、「おでん」は19年連続のトップ記録を更新中。

好きな鍋料理ランキングでも「おでん」は、ほぼトップを独占しています。

まさにおでんは、カレーと並ぶ“国民食”と言えるかもしれません。

これから冬本番。

日に日に寒さが厳しくなってきます。

そんな寒い日は、あつあつおでんで心も体もポカポカにしてくださいね。

参考資料

おでんの歴史

https://www.kibun.co.jp/knowledge/oden/history/rekishi/

「おでん」の名前の由来

https://zatsuneta.com/archives/006213.html

関東と関西のおでんの違いとは?”ちくわぶ”って知ってる?

https://zatsugaku-company.com/oden-kanto-kansai/

「Interest」in bloom

戦争が終わった後でも地中に残り、多くの人を危険にさらす残留地雷。

世界中には、まだ1億個近くあるとも言われています。

地雷除去機の開発により格段に作業スピードは上がりましたが、地形・地盤の状況によっては機械が入ることのできない地域もあります。

人間が金属探知機で探すのは、命の危険があるだけでなく、時間がかかり、探知機にそれらしい反応が出るたびに作業を中断して確認しなければなりません。

訓練を受けた犬もよく使われていますが、費用がかかるし、輸送も簡単ではありません。

そんな環境での地雷撤去作業に貢献しているのは、ヒーローラッツと呼ばれるネズミたち。

今回の「Interest」in bloomでは、その「ヒーローラッツ」の最近の社会貢献活動などについて調べてみることにしました。


ヒーローラッツとは

ヒーローラッツとは、タンザニアに本拠を置く社会的企業APOPO(アポポ)が育成している地雷除去等、人道的活動に貢献できるよう特別に嗅覚を訓練されたネズミたちのこと。

アフリカン・ジャイアント・ポーチド・ラット、別名サバンナアフリカオニネズミと呼ばれるアフリカ原産の大型のネズミが、生後4週間から地雷探知用の厳しい訓練を乗り越え、基準に合格したネズミたちが、ヒーローラッツとなります。

尻尾の長さを含めると60cm以上、体重1.5kgの大型のネズミ類に属する彼ら、犬と同等かそれ以上の優れた嗅覚があり、地雷原にある金属くずには目もくれずに、地雷に使用されている化学物質を嗅ぎ分け、ハンドラーに知らせることができます。

ヒーローラッツとなるまでにかかる期間は9ヶ月。

1匹あたりにかかる育成費用は、6000ユーロ(約70万円)と、犬に比べて3分の1程度のコストで済み、小さいので輸送しやすいという利点もあります。

人間が地雷除去活動をする場合、機械による慎重な作業が求められるため、200平方メートルの土地を探査し終えるまでには25時間を要すると言われています。

しかし、同じ広さの土地をヒーローラッツが探査した場合、20分で作業を終えられるそうです。

これまでに除去した地雷の数は10万個以上。

「地雷に巻き込まれたら危険ではないか」と思われた方もいるかもしれませんが、その心配はありません。

地雷は約5kgの負荷がかかった場合に起爆するように作られており、平均体重が1.5kgしかないヒーローラッツが乗っただけでは起爆しません。

実際に、これまで地雷除去活動の中で怪我を負ったり、死んでしまったネズミは一匹もいないそうです。

優れた嗅覚に加え、体の軽さも地雷除去活動をする上では大変役立っています。

先月9月25日、イギリスの動物愛護団体PDSAは、カンボジアでの地雷撤去作業に貢献したとして、ヒーローラッツがPDSA金メダルを授与したと発表しました。

これまで金メダルを与えられてきたのはすべて犬でしたが、今回はカンボジアで地雷探知活動を始めて5年になる「マガワ」が、地雷撤去作業におけるその「救命への勇気と職務への献身」を称えられることとなりました。

「マガワ」が、これまで作業した広さは14万1000平方メートル、サッカーピッチにして22面分。見つけた地雷の数は39個、不発弾は28個に上るそうです。

ネズミに金メダルを授与したのは、PDSA77年の歴史で初めてだそうです。

ネズミは毛嫌いされがちな生き物ですが、実は彼らには無限の可能性が秘められており、活躍できる場所は他にもたくさんあるのです。

たとえば、人々の唾液から結核菌を検出する技術の開発も進められています。

人間の唾液中から結核菌を発見するというもので、病院から集められた唾液サンプルの上をネズミが歩いて判断するというものです。

唾液全体における結核菌のにおいの有無をネズミに判断させるため、一部のみを人間が顕微鏡を使った視覚で判断する場合に比べて、結核菌の見落としが少ないという利点があるそうです。

既に実用段階にあり、タンザニアの5つの病院で採用されています。

さらに今後は、このすぐれた嗅覚を利用して、新型コロナウイルスを探知する「コロナ探知ネズミ」として活躍できるのではないかと期待が寄せられています。

まとめ

今回は、ヒーローラッツというネズミの嗅覚を活かした社会貢献活動についてご紹介してまいりました。

人間だけの力ではなかなか解決しにくい問題ですが、意外にもネズミたちの力を借りると素早く解決ができることがあるようです。

今後も「人間を救う」という新たな分野にも、動物を使った研究が広がっていきそうです。

地雷のような兵器が使われずに済むような平和な世界になることを、人間としても努力し、また祈りたいと思います。

参考資料

嗅覚で地雷を見つけ出すネズミ、慈善団体から表彰 コロナ検知の可能性も?
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/10/post-94604.php

APOPO
https://www.apopo.org/en

地雷探知ネズミ「ヒーローラッツ」 in シェムリアップ
https://ameblo.jp/hugh-keipy/entry-12606853542.html

今日もお聴きいただきありがとうございました。

番組では、ポッドキャストによる配信をおこなっています。10/12分については、放送終了後に更新いたします。

また、番組では皆様からのメッセージをお待ちしております。「試してみたよ」「作ってみたよ」といった番組で取り上げた内容のご感想、みなさんが感じる幸せのひとときなど、ぜひお聞かせくださいませ。

それから、番組の構成上、時間の都合でリクエスト曲にはお応えできない可能性がございます。ご容赦くださいませ。

それでは、また来週、月曜日15:00にお耳にかかりましょう。

お相手は、倉嶋桃子でした。