Blooming Days - 日々是好日 -

Blooming Days, July ’27

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2020年7月27日(月)

みなさん、こんにちは。倉嶋桃子です。

先週は、連休がありましたね。皆さんはいかがお過ごしでしたでしょうか?

私、倉嶋は雨の日も多い週でしたが、曇りの日を使って、ディレクターと一緒に東久留米市内の映像を撮りながら、自転車で散策したりしました。

FMひがしくるめを、支えてくださっているスポンサーさんのお店を見つけたり、イベントや話題に上がる地域や場所を見つけて見学したり、グルグルと走り続け、気がつけば約4時間は乗っていたようです。

東京都とはいえ、緑豊かな自然の中で、元気な子どもたちがたくさんいて、大人もリラックスしながら過ごしている様子が見られ、素敵な街だなぁと感じましたし、そのような環境が身近にあるというのは、羨ましいとも思いました。

行動するには、まだまだ制限があったり、気を配る必要がありますが、外の素晴らしい環境の中で、心も体もリフレッシュしながら過ごせる時間を、今後も作っていきたいと思います。

それでは、本日の放送内容です。

「Food」 in bloom

多くの日本人が幼い頃から慣れ親しんできたスイカ。

緑と黒からなる縞模様が特徴的な果物です。

今日7/27は、スイカの日です。

これは、スイカの皮の縞模様を綱に見立て「7/27」を「夏の綱」と呼ぶ語呂合わせが由来で、「スイカをもっと多くの人に食べてほしい」と願う全国のスイカ愛好家たちが制定しました。

今回の「Food」 in bloomでは、夏の風物詩、意外と知らないスイカについて取り上げてみたいと思います。


スイカの歴史

スイカは、もともと南アフリカの砂漠地域で生まれました。

その歴史は古く、約4000年以上も前に描かれたエジプトの壁画にも、スイカを栽培していた当時の人々の暮らしが残されています。

その中身は、種は黒く、果肉は真っ白で、甘くなく、固くて少し苦いものだったそうです。

その後、大陸を東へ東へと伝えられてきたスイカは、中国で「西瓜」という名前で呼ばれるようになります。

日本で栽培が始まったのが江戸時代後期。明治時代になるとアメリカやロシア、大正時代には中国から、様々な品種が日本に導入されます。

現在の日本のスイカは、トマトで有名なリコピンを入れ、品種改良したため赤くなったと言われています。

スイカの特徴について

ところで、このスイカの縞模様。他の果物にはない、なかなか変わった模様ですが、何のためにこの模様があるかご存知ですか?

実はスイカの模様には、ちゃんとした理由があるんです。

スイカの原産地は、雨もほとんど降らないアフリカの砂漠地帯。

植物なので広い砂漠を自力で移動することもできず・・・、そこで、出番となったのは鳥類。

果実を食べ、種を各地へ運ぶ鳥類に見つけてもらいやすくなるため「しましま模様」に進化したのだそうです。

これは「動物散布」と呼ばれるもので、動物が種子の周りの果肉を食べるために種子ごと飲み込んで、種子をフンとして排出することで散布されるという仕組みです。

だからでしょうか、スイカはこの縞模様に沿って種が集まっていて、この縞を避けて切ると種がでないと言われています。

この中心部が甘くなっているのも、スイカを外側から食べる動物に中心まで残さずに食べさせて、より多くの種子を運んでもらう為、と考えられているそうです。

スイカの成分の95パーセントが水分というのも、水が不足しがちな砂漠地帯で動物を呼び寄せるために発達させてきた特性と考えられています。

ちなみに牛乳の水分は89パーセント。スイカは牛乳より水分が多いんです。

よく、スイカと天ぷらの食べ合わせが悪いと言われますが、これはスイカの水分が胃酸を薄めるため、大量に摂ると油分の多いてんぷらの消化が悪くなってしまうからだそうです。

同じ理由で天ぷらとアイスも食べ合わせが良くないそうです。

さて、ここまで、スイカの歴史や成分、特性などお話してきましたが、1曲お届けしたあと、後半は、国や地域で異なるスイカの食べ方についてお話続けます。

国や地域で違うスイカの食べ方

前半では、スイカの歴史や成分、特性などお話ししましたが、ここからは、国や地域で違うスイカの食べ方についてお話続けます。

みなさんはスイカをどうやって食べていますか?

生でそのまま、または塩を振って食べるというのが一般的ではないかと思います。

そのままでも十分に甘いスイカ。

でも、どうして塩を振って食べるのでしょうか?

「塩の塩辛さがスイカの甘味を強くし、引き立てる効果があるから」と言われていますが、これは、甘いとか辛いとか、味覚を刺激する二つの味があるときに、片方の味が他方の味の強さを強めるように変える現象(対比効果)が起こるからだそうです。

あんこや甘酒、トマトに塩を入れるのもこの効果のためなんですね。

日本では一般的なこの食べ方ですが、海外で同様の食べ方をする国はありません。

同じ果物でも国や地域よって、食べ方は少々異なるようです。

例えばイタリア。

イタリアではスイカにレモンを絞って食べるのが一般的です。

お塩と違って塩分がスイカの味と喧嘩することなく、スイカの瓜特有の香りが消え、美味しく更に食べやすい味になります。

ローマなどでは、夏になるとスイカスタンドが街中に出て、カットレモンとともに食べやすいサイズに切ったスイカがカップで売っています。

日本と違い、塩をかけて食べる習慣はなく、またスプーンでは食べずに果物ナイフを使って一口サイズに切って口に運びます。

なれると意外と楽ちんだそうです。

ハムの塩あじとスイカの甘みは合いそうです。

次にご紹介するのがギリシャやトルコ、イスラエル。

こちらの国ではスイカにフェタチーズを添えて食べるのが定番。

最近では、日本でもサラダとしてよく知られるようになりました。

この食べ方、昔からあったわけではなく、割と最近になってからのものだそうです。

作り方は簡単。

少量の玉ねぎを薄切りにしてボウルに入れ、レモン汁、オリーブオイル、塩、こしょうを加え混ぜ、10分ぐらい置いたものを、角切りにしたスイカ、フェタチーズと和えるだけです。

ミントも入れるとさらに美味しくいただけます。

さわやかなミントが、甘いスイカと相性よく、チーズの風味が食欲を誘います。

暑い夏にはピッタリのサラダです。

一方、辛い物が大好きなチリやメキシコ、インドでは、スイカなどのフルーツにも香辛料をかけて食べます。

チリやメキシコではトウガラシやチリソース、インドでは日本と同じように塩、そして、胡椒やチリソースをかけて食べます。

フルーツに香辛料というのは、なかなか日本では想像できませんが、甘酸っぱさと刺激的なピリ辛感が病みつきになるそうです。

私も辛いものが好きなので、ちょっと興味はあるので、今度試してみようかと思います。

メキシコやチリでは、スイカ以外にもアイスやマンゴー、カットフルーツには、たっぷりのチリソースとライムジュースをかけて食べるそうです。

癖になる美味しさだそうです。

それから、インドネシア。

こちらでは、ルジャックと言うカットされたフルーツに辛味のあるソースをかけて食べる食べ方があります。

チリやメキシコと似ていますね。

ソースの主な材料は、パームシュガー、唐辛子、エビのペーストを発酵させた「トラシ」や塩など。

バリ島では「サンバル(チリソースの一種)」を最後にくわえることもあります。

移動式屋台で購入することができ、インドネシアではランチ後のデザートやおやつ的な存在でよく食べられているそうです。

気になるお味はどうなんでしょう。

こちらも癖になる美味しさなんでしょうか。

他にも、ポン酢や青じそドレッシングなど、意外なものもスイカと相性が良いようです。

「Interest」in bloom

先週7/19、新宿駅の東西を結ぶ自由通路が開通しました。

これまでは、JRの改札口を通らなければ行き来できませんでしたが、従来の改札を撤去して移動し、東西を自由に行き来ができるようになりました。

これまで通行するには入場券が必要でしたが、今後は無料になります。

一方で、開通に伴い、JR中央西口改札近くにある小田急、京王の連絡口とJR中央東口の通り抜けができなくなりました。

今回の工事は、8年越しの工事とのこと。

たった100メートルの工事で8年も掛かるというのは、やはりギネス認定されるほど多い乗降客が原因なのでしょうか。

調べてみると、この新宿駅、1885年(明治18年)開業から135年、ずっと工事中で未だに完成してはいないのだそうです。

現在の予定では、完成は2040年代。

これは、未完の建造物として世界的に有名な「サグラダ・ファミリア」を超える長さとなっています。

今回の「Interest」in bloomでは、「完成しない駅、完成しない教会」と題して、新宿駅とサグラダ・ファミリアについて取り上げてみます。


新宿駅について

1日に約364万人が利用する世界一の巨大ターミナル駅、新宿駅。

しかも、この数字はあくまでも改札を通った人の数なので、乗り換えで利用する乗降客数も含めればもの凄い数になるといわれています。

FMひがしくるめのある東久留米市の人口が117000人ですから、想像もつかないくらいの沢山の人が新宿駅を利用していることになります。

この新宿駅、江戸時代、甲州街道と青梅街道の分岐点にあった宿場町「内藤新宿」に、明治に入った1885年、現在のJR山手線新宿駅が開業したところから始まります。

開業当初は、現在のJR山手線にあたる品川から赤羽を結ぶルートで、その途中に新宿駅が設けられましたが、当時は街はずれで列車も1日3往復、利用者は1日50人程度だったそうです。

その後、現在のJR中央線や京王線、小田急線が相次いで開通し、郊外を結ぶ拠点になっていきました。

戦後の1960年代には、京王が地下化、小田急が立体化して駅の構造はどんどん複雑に。

新宿駅は、大人でも迷子になってしまうと言われるほど巨大でわかりにくい駅となりました。

新宿駅の歴史を振り返ると、開業以来の約130年間はほとんど工事の連続でした。

構内の拡張工事から始まり、私鉄や各路線の乗り入れによる改良工事や、関東大震災、戦時中の空襲による大破からの復旧工事。

以降、人口増加に伴う利用者の急増と通勤ラッシュに対応するため様々な工事が行われています。

いわば、東京の街に合わせて新宿駅もその形を変えてきたと言っても過言ではないでしょう。

2020年以降も工事の予定がぎっしりと詰まっていて、検討されている新幹線の乗り入れが決まった場合、乗降客数は更に膨れ上がり、老朽化した施設の復旧などと併せると工事は延々と続くことになるでしょう。

新宿駅は、永久に完成しない駅となる可能性があります。

1曲お届けした後、着工から100年以上経過しても今なお建設途中という、スペインの世界遺産「サグラダ・ファミリア」についてお話を続けます。

スペインの世界遺産「サグラダ・ファミリア」について

前半では、完成しない駅、世界一の巨大ターミナル新宿駅についてお話いたしました。

ここからは、完成までには300年以上を要すると言われて、今なお建設中のスペイン随一の絶景スポット「サグラダ・ファミリア」についてお話続けます。

2005年にユネスコの世界遺産に登録されたサグラダ・ファミリア。

バルセロナ市のシンボルである、カトリック教会の聖堂です。

未完成なこの建造物ですが、かろうじて完成している建物のみという部分的な世界遺産登録は世界でも異例と話題になりました。

2010年には、ローマ法王ベネディクト16世の献堂式が行われ、サグラダ・ファミリアは着工から128年目にして、未完ながら正式な教会となりました。

それとともに聖堂の内部も公開され、今でも毎年320万人以上が訪れる世界有数の観光名所として君臨し続けています。

初代建築家ビリャール・イ・ロサーノ、2代目建築家アントニ・ガウディによる建設当時、「完成まで300年」とされていたサグラダ・ファミリア。

なぜそんなに建設に時間がかかるのか、誰もが不思議に思うところですが、そもそもサグラダ・ファミリアの全貌は設計者であるガウディの頭の中にしかなかったとも言われており、頼りにできるのはたった1枚のスケッチと実験模型のみ。

1936年のスペイン内戦で、弟子たちがこしらえた数々の資料を焼失してしまうというアクシデントにも見舞われ、そこに見られる思想と模型を手掛かりにして手探り状態で建設を進めていくしかなかったようです。

ガウディが残した実験模型は無数のワイヤーと錘を天井から吊り下げたもので、ワイヤーが描く自然な曲線をそのまま上下反転させるというちょっと変わったものでした。

そのため、まず逆さ吊りの模型で部材の接合座標や角度を求め、3D構造解析を行った後、さらに大きいスケールでの模型を作り、それから現場での施工を行う、という気の遠くなるような作業が必要でした。

遠い未来の話と思われたサグラダ・ファミリアの完成ですが、着工からおよそ150年、つまり当初の半分の工期で完成する予定であることが発表されました。

さらに、2026年完成予定と発表された完成予想図の動画は我々の想像をはるかに上回るもので、世界中からどよめきの声が上がりました。

建設当初は、300年かかると言われていた工事の完成が、いったいどうして短縮できたのか気になるところです。

その理由はスケッチ一枚を元に手探りで進めてきた工事が、近年のIT技術を駆使することで作業効率が格段に上がったことがあります。

複雑な曲面が組み合わさった立体のシミュレーションは、コンピュータ上で正確に行えるようになり、さらに実際の石材を切削する際にも、CNC加工機にプログラミングすることで正確な形状を造り出せるようになりました。

このことで、気の遠くなるような作業が効率化され、作業員の数も少なくすることが出来ました。

また、かつては資金不足のため工事が滞ったこともありましたが、近年の観光客の増加で、入場料収入が増加。

潤沢な資金で先端技術を取り入れることが可能になったということも理由のひとつでしょうか。

今回は、「完成しない駅、完成しない教会」と題して新宿駅とサグラダ・ファミリアを取り上げました。

それぞれ着工から130年以上経過している為、既存の施設の老朽化に対応した工事は引き続き必要となるでしょう。

サグラダ・ファミリアは、未完であることが一つの魅力で多くの観光客を呼び込む事ができました。

新宿駅も「完成しない駅」として将来サグラダ・ファミリアと同様に扱われることがあるのかもしれません。

今日もお聴きいただきありがとうございました。

番組では、ポッドキャストによる配信をおこなっています。7/27分については、放送終了後に更新いたします。

また、番組では皆様からのメッセージをお待ちしております。「試してみたよ」「作ってみたよ」といった番組で取り上げた内容のご感想、みなさんが感じる幸せのひとときなど、ぜひお聞かせくださいませ。

それから、番組の構成上、時間の都合でリクエスト曲にはお応えできない可能性がございます。ご容赦くださいませ。

それでは、また来週、月曜日15:00にお耳にかかりましょう。

お相手は、倉嶋桃子でした。