Blooming Days - 日々是好日 -

Blooming Days, June ’01

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2020年6月1日(月)

みなさん、こんにちは。倉嶋桃子です。
最近は「初夏」の陽気が続く日があったり、雷を伴う激しい時間があったりと、自然の世界も変わり目の時期なんだな~と思うような日がありますね。

5月の末には蕾部分が多かった紫陽花も少しずつ色づきはじめ、雨の日も華やかな色どりが楽しめるような風景になっているようです。

先日、東久留米に出かけたところ、駅のロータリー付近で何やら鳥の声がしていて…。

望遠レンズを持った方もしきりに上の方を見ている様子。

再び駅に戻って鳥の鳴き声がしていたあたりを見ると、つばめの巣が、横になっている柱側面にできていました。

先週、つばめが抱卵する時期だという話や鳥の子育て時期になってくるという話をしたと思うのですが、まさしく、つばめが何羽も青空を飛び交っている風景も見られ、カレンダーなど見ていないはずの鳥たちも、時期をわかっているかのように子育てを始めている風景にあらためて感心してしまいました。

このように、毎年動物たちは、季節に合わせた自然の営みを続けながら、時間を精一杯生き抜いている姿は、色々と人間に気づかせてくれることがあるようです。

皆さんの見えている風景からは、季節の便りは届いていますか?

それでは、本日の放送内容です。

「Food」in bloom

今回は、海外でブームになっている意外な日本食についてお話いたしました。

皆さんは、「今、イギリスでは空前のカツカレーブームが起きている」という話を聞いたことがありましたでしょうか?

今ではすっかり浸透した日本食ですが、最近になってまた、あらたなブームが生まれてきているということで、今日の「Food」 in bloom では、「海外でブームになっている意外な日本食について」ご紹介したいと思います。


先日、ロンドンにいるお友達から「イギリスではいま、日本食が大変なことになっている」という話を聞きました。なんでも、いま、イギリスでは空前のカツカレーブームが起きているそうで、以前はCurry with pork cutletとか言わないと通じなかったのが、今では、普通にカツカレーといえば通じてしまうくらい市民権を得ているようです。

調べてみると、イギリスにある、日本食レストラン「Wagamama」において1日に1万食のチキン・カツカレーが食べられていて、ナンバーワン・メニューだというのですが、さらに、こちらのチキン・カツカレーへの愛が熱く語られているオンライン・コミュニティも多数存在しているほどの人気ぶりだといいます。

そして、この人気は、他の日本食のレストランにメニューとして展開されているだけでなく、材料まではそろっていて最終的に自分で調理する形のReady Mealや、自分で作れるタイプのカツカレーキットや、電子レンジやオーブンで温めるだけのお惣菜のもの、その他、ヴィーガン・ブームの需要にこたえたものとしてサツマイモを使ったコロッケが添えてあるカツカレーなどにも広がりをみせていて、さらには、「チキンカツカレー・ポテト」という名のスナック菓子まであったりするそうです。

カツカレーブームが起きたきっかけ

この「カツカレーブーム」、その定着にひと役かったと言われているのが、1992年にロンドンで創業した日本食レストラン「Wagamama(わがまま)」というお店だそうです。

このお店、ポップですっきりとしたデザインに加えて、おしゃれなストリートフード風のメニューが若い層や学生の男性を中心に人気となっていたのですが、ある時メニューの中にラーメンとともに「カツカレー」のメニューを載せたところ、またたくまに人気になり、カツカレーブームは都市部を中心としたイギリス全土に広がっていったと言われています。

イギリス人のカツカレー体験の最初といえば、「Wagamama」といってもいいほどらしいから、驚きです。

日本で言うと、牛丼体験の最初が吉野家の牛丼みたいな感じなんでしょうかね。

どのような「カツカレー」なのか?

このWagamamaのカツカレー、実際の写真を見てみると、カツの上にご飯が乗り、そのご飯に黄色味が強いカレーがかかっているようです。

一見するとマックのチキンナゲットについてくるマスタードソースみたいに見えますね。

この黄色味が強いカレーの秘密は、ココナッツミルクが入っているタイプのカレーだからだと書いてありました。

ちなみに、日本のカツカレーといえば、「とんかつ」ですが、イギリスでは、宗教上の理由で豚肉が食べられないイスラム教徒が多いということ、鶏肉が大好きなカリブ系移民が多いことから、チキンカツカレーを指すのが一般的だそうです。

豚のカツを食べる文化というか習慣がなかったからかもしれませんね。

インドで生まれたカレーがどうやって日本に入ってきたか

ここでちょっとカレーの歴史を振り返ってみましょう。

カレーは18世紀、インドからイギリスに伝わりました。

イギリスはインドを植民地として支配しはじめていた時期で、インドのベンガル地方の総督(そうとく)だったイギリス人が紹介したといわれています。

明治時代に入ると、アメリカやヨーロッパの文化が日本に積極的に取り入れられ、その中でイギリスからカレーが伝わりました。

そのころの『西洋料理指南(しなん)』という料理の本に、カレーの作り方が紹介されています。

なんと、この本には、カエルや長ネギを使うように書いてあり、今のカレーとはちょっと違うようです。

その後、カレーの材料であるタマネギ、ジャガイモ、ニンジンが日本でも北海道を中心にたくさん作られるようになり、また国産の安いカレー粉が広がったことも影響して、大正時代に今のような日本のカレーライスのもともとの形ができました。

日本のカレーはインドで生まれ、イギリス育ちでしたが、今わたしたちが食べているカレーはインドのカレーとも、イギリスのカレーともちがう料理なんですね。

イギリスから入ってきたカレーが、日本を経由して、イギリスに戻り、新たなカレーとして国民的人気を集めているというのは面白い話ですね。

本来のカツカレーとは違うと憤慨するカツカレーポリスの出現

さて、このイギリスでのカツカレーブーム、定着してきた一方で、日本のカツカレーとはかけ離れているものも「カツカレー」と呼んでいたり、カレー風味のものであればなんでも「カツカレー」と言う名称を付けて売っていたりするらしく、それに怒った日本式カレーファンが、Twitter上で正しいカツカレーを広めようとする動きも出てきているようです。
しかも、このような人たちは、カツカレーポリスと名付けられているようです。

#KatsuCurryPolice(ハッシュタグ カツカレーポリス)を使って監視しているみたいですよ。
日本でも着物警察とかいますからね、そんな感じなんでしょうね。

その間違った「カツカレー」の例を少しご紹介すると…、

衣がない鶏肉がはいっているカレーのことを「NAKED CHICKEN KATSU」として販売されているものですとか、カップラーメンのように調理して食べるタイプのカレー味のお米の商品を、「JAPANESE KATSU CURRY」としているもの、枝豆とサツマイモをカレー風味にしパテをハンバーガーにしたものを「KATSU CURRY BURGER」と呼んでいる商品まで、カツという単語が結構乱暴に扱われています。

カツって入れていれば結構売れちゃうんでしょうね。

私は、どんな味なのか、試してみたくはなりますけれども…。

さて、ここで一曲お送りして後半、カツカレー以外でも最近人気になっている日本食についてご紹介します。

カツカレー以外にも人気の日本食

ここまでは、今、イギリスでは空前のカツカレーブームが起きているというお話をご紹介してまいりましたが、ここからは、それ以外の食べ物も海外では人気というお話。

これまで人気だったお寿司や天ぷらに加えて、最近では、とんこつラーメンや餃子、焼きそば、親子丼、また色とりどりのおかずが入った日本式「Bento」や「抹茶味のもの」などが人気となっているようです。

これらのブームは、イギリス以外の国でも起きていて、これまでの日本食=健康志向、というものだけではなく、「様々な影響を受けながら、要素を調和させて作り上げる力」という日本食のアレンジ力というところが強みとなり、海外の方へ魅力的に映っているのではないかと思ったりもします。

こんな風変わりな日本食が海外で人気

さて、次に、日本人からみたら、風変わりに思うような人気の日本食をご紹介したいと思います。

まずは、日本食のなかでも、和食の定番と言われる「味噌汁」がアレンジされたもの。

ドイツでは、味噌汁そのものにレモン汁をいれたり、レモンの輪切りを入れたもの、アボカド、チーズを入れたものが人気となっているようです。

他には、バンコクでは甘い海老天の上に激辛カレーがかけてある「カレー天丼」。

これはちょっと食べてみたい気がしますが、味はどうなんでしょうか。

それから、フィリピン・セブ島では、マンゴーのみが乗った握り寿司、オーストラリアでは、揚げシュウマイに真っ赤なスイート&チリソースがかかっている軍艦巻きなど。

ほかにも、いちごやキウイの軍艦巻きや海苔巻きを揚げた揚げ寿司、寿司ピザなんかもありますね。

人気がない日本食とは…。

そんな海外で人気の日本食ですが、一方では人気のない日本食や食材もあるんですね。

まずは、予想通りかもしれませんが、圧倒的に多いのが、においと食感がダメということで発酵物の納豆やぬか漬け。

次には、生もの全般ですね。

生魚は徐々に食べられる方も増えているようですが、基本的には生でお魚を食べる文化に馴染みがないという理由や、食感、見た目の理由で、お刺身やウニ、いくら、たらこ、白子、いかの塩辛など。

他には、生卵。これは現地では生で食べる習慣がそもそもなく、販売されている状態も日本とは違うため、食べること自体に抵抗があるようです。

ほかには、においや色の見た目が苦手、ということで、味噌汁や海苔、お汁粉、もんじゃ焼き。

また、これからの時期、夏バテや疲労回復にも効果があると言われている、梅干しも、酸っぱい味が苦手だそうです。

まとめ

さて、今回はイギリスの「カツカレーブーム」のお話から、海外で人気の風変わりな日本食、人気のない日本食までご紹介しました。

これらアレンジ料理が日本人にとって美味しいかどうかは別として、日本に興味や関心をもってくれているのは日本人として嬉しい限りです。

いつか日本に来て本物の「日本食」を堪能してくれるといいなと思います。

それから、今後も日本人が思いつかないような海外アレンジの日本食が、いつか日本に逆輸入のような形で出店してきて、ブームになるような流れがあるかもしれないな~と想像したりします。

今後の海外の日本食のブームも目が離せませんね。

「Interest」in bloom

お祭りの屋台で必ず見かける金魚すくい。

でも、全然すくえなくて悔し涙を流した人も多いんじゃないでしょうか?

今回の「Interest」in bloom では、日本のお祭りには欠かせない金魚すくいについて調べてみました。


金魚すくいの概要

この「金魚すくい」、水槽に入れられた金魚をすくう遊びなんですが、江戸後期には、金魚すくいが始まっていたと言われています。

誰が始めた、というような詳細は不明ですが、浮世絵や錦絵の中に、金魚すくいを楽しむ様子が描かれたものが残っています。

こうした絵を見るところでは、まだ現在の形とは違っており、掴み取って楽しんだり、網ですくって楽しんだりしていたのではないかと考えられています。

当時は持ち帰り制度はなく、決められた時間内にどれだけ多くの金魚を取ることができたか、というゲームだったようです。

金魚すくいの時間もバラバラで、金額もかなりばらつきがあったといわれています。

明治時代も後期になると、すくった金魚の持ち帰りが可能になりました。

すくうことを楽しんでいた間は網でいくらすくってもらってもよかったのですが、持ち帰り可能となるとそれでは商売になりません。

そこで、針金で作られた網から、現在でいうところのポイ(金魚すくいに使うための和紙を貼った枠)が誕生しました。

網では金魚が弱ってしまうという理由もあったようです。

ちなみにこの「ぽい」という言葉、ちょっと変わった言葉ですよね。

でも、この「ポイ」が、正式名称なんだそうです。

その説の代表的なものは2つありまして、1つ目は金魚をポイポイとすくうから、2つ目は破れたらポイっと捨てるから、というものです。

全国金魚すくい大会事務局では2つ目の説だとしています。

事前準備ついて

それでは、ここからは金魚すくいの極意についてお話します。

まず事前準備。

金魚すくいに行くときは、黒い服を着ていった方がいいそうです。

水槽の中の金魚は、水面に影ができると逃げる習性があるのですが、一方では動かない影には金魚が集まるという習性もあるそうです。

この黒を好むという金魚の習性をうまく利用して、少しでも有利に金魚すくいが出来るよう準備して臨みましょう。

さて、会場についたらまずはお店選びです。

チェックする項目の1つ目はポイの厚い店かどうか。

これは、ポイの紙の厚さには、4号から7号といった種類があって、数字が大きくなるほど薄く破れやすくなっているからです。

4号のポイでは薄過ぎで、熟練者でも数匹しかすくえないそうです。

大概のお店の場合、裏側にポイの入った箱が積まれているそうなので、5号以上のポイを使っているお店であれば良心的なのかもしれません。

また、お店によっては、子供や女性には厚いポイ、男性には薄いポイを渡したりしますので、可能であれば、子供や女性にポイを貰ってもらうのがいいでしょう。もしれません。

次に、金魚の数が多い店かどうか。

これは、金魚の数が多いと狭い水槽内では金魚は酸欠状態になり、酸素の多く含んだ水面近くへ浮上するため、非常に有利な状態になるからとのこと。

1曲はさんで、後半は、実際に金魚をすくう際の極意をお届けします。

金魚すくい実践編

前半では、金魚すくいをする上での事前準備についてお話いたしました。
ここからは、いよいよ実践編です。

まず、基本的なこととして「ポイの裏表を間違えないこと」。

ポイの表面は、紙が貼ってある側です。

裏ですくうと、紙とポイとの接着面に水圧がかかり、そこから破れやすくなってしまいますので、すくうときは必ず表面ですくうようにしましょう。

そして、ポイを水に漬けるときはいっきに全面をつけます。

よく、ポイの一部だけ水に濡らしてすくっている方がいますが、これだと濡れている面と濡れていない面との境目に負荷がかかり、大変破れやすくなります。

ポイの一部だけ濡らすのではなく、ポイ全体を濡らして紙の強度を強くしましょう。

続いて、狙う金魚ですが、水槽の隅にいる小さめの、そして表面近くを漂う金魚のみを狙うようにしてください。

決して金魚を追いかけないでください。

注意しなくてはいけないのが、金魚のしっぽからではなく、頭または側面からすくうこと。

そして、紙に水圧がかからないように斜め45度にすくって、斜め45度に上げる。

金魚が紙の上に乗っても真上に上げてはいけません。

水を切りながら金魚はできるだけポイの縁(ふち)に近いところに移動させ、斜め45度に引き上げましょう。

まとめると、

・ポイの裏表をまちがえない

・ポイを水につけるときは、一部だけ濡らすのではなく、全体を濡らす

・狙う金魚は、水槽の隅にいる小さめの、そして表面近くを漂う金魚のみ

・金魚は追いかけない

・金魚のしっぽからではなく、頭または側面からすくう

・紙に水圧がかからないように斜め45度にすくって、斜め45度に上げる
となります。

頭の中でイメージできましたか?

でも、今年は各地のお祭りが軒並み自粛で中止になっていますよね。

せっかく覚えたのに試せないのはつまらない。

そう思っている方も多いですよね。

でもご安心ください。

金魚すくいが一年中できるお店があるんです。

東京メトロ銀座線・浅草駅にある「浅草きんぎょ」。

浅草名物の、「ジャンボめろんぱん」で有名な「花月堂」が手掛ける、金魚すくいと金魚雑貨の専門店です。

こちらでは、店内中央にはヒノキでできた水槽があり、年中金魚すくいで遊ぶことができます。

金魚すくいは1ゲーム300円で、3つのポイがもらえます。

すくった金魚は、持ち帰るのはもちろん、持ち帰らずに水槽に戻すこともできます。

持ち帰らない人用のポイは、少し紙が厚くなっているそうですよ。

こちらですくえる金魚は「小赤(こあか)」と「でめきん」の2種類。

小赤(こあか)のほうが小さくてすくいやすそうですが、実はでめきんの方が動きがゆっくりしているので、初心者はでめきんを狙うのがオススメとのことです。

お店の詳細は、特設サイトに掲載しておきます。

この時期ですので、営業しているかどうか確認してから行ってみてくださいね。

金魚を長く元気に飼う方法とは…。

最後に、持ち帰った金魚を元気に長生きさせる方法をご紹介します。

金魚すくいですくった金魚は死にやすいと言われていますが、水槽に入れる前にこれからお話する配慮をしておけば元気に生きてくれるそうです。

まず、バケツにカルキ抜きをした水を準備し、袋に入った金魚をそのまま水の上に浮かべておいて温度に慣れさせる。

そして、30分経過したら金魚)袋の中からそっと出し、温度変化の少ない場所にバケツを置いて3日ほど慣れさせる。

この時大切なのが、餌。

金魚は消化器官が未熟なので環境が変わったときはエサはあげない方がいいそうです。

3日ほど環境に慣れさせたら水槽に移し、市販の金魚の餌をあげてください。

きちんとお世話すれば、縁日の金魚でも10年以上生きたりするそうですよ。

せっかく持ち帰った金魚さん。

家族の一員として大切に扱ってくださいね。

まとめ

さて、ここまでお届けした「金魚すくいの極意」について。

奈良県大和郡山市(やまとこおりやまし)では、毎年「全国金魚すくい選手権大会」が開催されています。

残念ながら今年は中止になってしまいましたが、新たな金魚すくいの楽しみ方も生まれています。

これまで金魚すくいには挑戦してこなかった方も、今年は古くから日本の楽しみであった金魚すくいを楽しんでみてはいかがでしょうか。

「Feel」in bloom

置かれた場所で咲きなさい。

仕方がないと諦めるのではなく、人生の最善を尽くし、花のように咲くことです。

神はあなたを特別なところに植えたのです。

神がわたしを置いた場所でわたしが花開くとき、わたしの人生は人生の庭で美しい花になるのです。

-神学者 ラインホルド・ニーバー-

今日もお聴きいただきありがとうございました。

番組では、ポッドキャストによる配信をおこなっています。6/1分については、放送終了後に更新いたします。

また、番組では皆様からのメッセージをお待ちしております。「試してみたよ」「作ってみたよ」といった番組で取り上げた内容のご感想、みなさんが感じる幸せのひとときなど、ぜひお聞かせくださいませ。

それから、番組の構成上、時間の都合でリクエスト曲にはお応えできない可能性がございます。ご容赦くださいませ。

それでは、また来週、月曜日15:00にお耳にかかりましょう。

お相手は、倉嶋桃子でした。